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〜Favorite Title〜




 

−28日後... 28週後...

監督:ダニー・ボイル、ファン・カルロス・フレナディージョ
出演:キリアン・マーフィ、
クリストファー・エクルストン
ロバート・カーライル、ジェレミー・レナー、イモジェン・プーツ

2002年のイギリスSFホラー映画。
死のウィルスが蔓延し、感染者が人々を襲ったために
壊滅状態になったロンドンを舞台に、生き残った人々のサバイバルを描く。
アメリカSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーによる土星賞 (The Saturn Awards) の
第30回(2003年度)最優秀ホラー映画賞 (Best Horror Film) を受賞した。

続編『28週後...』は、2007年公開。R-15指定。

〜構想〜
前作の『28日後...』が世界的に成功したため、ダニー・ボイル、
アレックス・ガーランド、アンドリュー・マクドナルドは続編を作ることにした。
2005年3月、ボイルはインタビューにおいて『サンシャイン 2057』で
監督をしているので今回は監督をしないこと、内容は前作を継承するものだと答えた。
後に「アメリカ陸軍の活動により安全宣言がなされ復興がおこなわれている」という設定が明かされた。
監督には『10億分の1の男』のファン・カルロス・フレナディージョを起用した。
ファンはスペイン映画を撮っていたため、この映画が初めての英語作品である。
脚本は家族を中心にした物語に書きあげられた。

〜キャスティング〜
2005年3月、ボイルはキャストの募集をすると発表した。
これは前作に出演したキリアン・マーフィーとナオミ・ハリスが出られないためである。
2006年8月23日、ジェミー・レナーが主役の一人を演じることが発表された。
また8月31日にはハロルド・ペリノー・Jrがアメリカ陸軍特殊作戦部隊のパイロットを演じると発表された。

〜撮影〜
2006年9月1日、ロンドンで映画の撮影が始まった。
ロンドンの主な撮影地はカナリー・ワーフ、チャリング・クロス、ハイド・パーク、
ウェンブリー・スタジアム、ミレニアム・スタジアム、シャフツベリー・アベニューなどである。
ほかにもドーバー海峡のホワイト・クリフ、パリのシャイヨ宮でも撮影が行われた。
映画は35ミリフィルムで撮影され、2006年11月末に撮影が終わった。
アンディとタミーが逃げるシーンは早朝に撮影された。

〜プロモーション〜
公開前の2007年4月13日、ホワイト・クリフに巨大なバイオハザードマークが投影された。
また、ロンドン中にragevirus.comのグラフィティが描かれた。
しかし広告代理店がこのアドレスを抑えていなかったため、
このアドレスを取得した人物に対して相当額を払って買い取った。
『28日後...』と『28週後...』の間を埋める物語がグラフィックノベル
(28 Days Later: The Aftermath, ISBN 978-0061236761) で発表されている。

〜続編〜
2007年3月、ボイルは3作目を作る計画を明らかにした。
2009年に28 Months Later(『28月後...』)を公開し、三部作にするという。
舞台にはロシアを考えている。DVDの売れ行きが良ければ制作会社が発表するだろうともしている。

暴力や流血描写が多用されているため各国でレイティングがなされている。
アメリカ:R(for strong violence and gore, language and some sexuality/nudity.)
イギリス:18
日本:R-15(ちなみに前作『28日後...』はPG-12指定。)
韓国:18
台湾:R-12
香港:IIB(18歳未満保護者同伴推奨)
フィリピン:R-13
マレーシア:18SG
シンガポール:M18(カット版)、R21(ノーカット版)
アルゼンチン:16
カナダ:18A、16+(ケベック州のみ)
フランス:-12
ドイツ:18
オーストラリア:MA(15禁)
ニュージーランド:R18
スイス:16
ブラジル:18
スウェーデン:15
メキシコ:C(18禁)
フィンランド:K-18
ノルウェー:18
チリ:14
南アフリカ共和国:18





−INCEPTION

監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット


2010年のアメリカのSFアクション映画。
クリストファー・ノーランが10年ほど前から構想を練っていた脚本であり、
イギリス系アルゼンチン人の作家であるホルヘ・ルイス・ボルヘス著「伝奇集」の
短編「The Circular Ruins(円鐶の廃墟)」や「The Secret Miracle(隠れた奇跡)」から着想を得たという。
2009年2月11日、ワーナー・ブラザーズよりノーランから本作の脚本を購入したことが発表される。
同年6月19日に東京で製作が始まり、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、タンジェ、カルガリーなど
世界各所で撮影が行われた。

東京では、新幹線車内での撮影やヘリの空撮、都内の高層ビルのヘリポートでの撮影が行われた。
また、映画の中に新幹線の走行シーンが登場するが、制作側から日本のイベント・映画製作会社に
「緑あふれる田園風景を新幹線が駆け抜ける場所」との依頼があり、
「監督好みの車両がすれ違うシーン」を調べたうえで、静岡県富士川付近で撮影された。
2010年春より、ポスター、広告、ウェブサイトを利用したバイラル・マーケティングが開始された。
ワーナー・ブラザーズによると宣伝費は1億ドルである。
日本では、7月7日午後7時7分に全国35都道府県136カ所の街頭ビジョン、電機店舗のモニター、
交通機関の車内モニターを使った映像ジャックが行われ、ディカプリオ、渡辺謙、ノーランの3名による
緊急声明映像が流された。
キャッチコピーは、「お前の頭へ侵入する」、「犯罪現場は、お前の頭の中」、
「ディカプリオがお前の頭へ侵入する」、「渡辺謙がお前の頭へ侵入する」。





−HANCOCK

監督:ピーター・バーグ
出演:ウィル・スミス、
シャーリーズ・セロン

2008年のアメリカ映画。
同じくウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』より前に撮影された。
2008年、7月から9月にかけて70以上の国と地域で公開され、
公開1週目の2008年7月4日から6日にかけての週末興行成績では、北米とその他55の地域で1位となった。
原案の題名は『Tonight, He Comes』であり、制作段階で主人公の名前を採った
『John Hancock』に改題されたが、最終的にはラストネームのみとなった。





−I AM LEGEND

監督:フランシス・ローレンス
出演:ウィル・スミス、
サリ・リチャードソン、アリーシー・ブラガ

2007年公開のアメリカ映画で、ワーナー・ブラザーズ配給のSF映画である。
リチャード・マシスンの小説『吸血鬼(地球最後の男)』の3度目の映画化作品。
2007年12月14日、日米同時公開作品。

〜トリビア〜
この映画は一度1990年にリドリー・スコット監督でアーノルド・シュワルツネッガー主演の
企画があったが、制作費が高額なために断念している。

オリジナル版である『地球最後の男』の吸血鬼は集団でゆっくりと歩き、
主人公は家に立て篭もっている事が多く、それがジョージ・A・ロメロ監督の
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に登場したゾンビや話の設定に大きな影響を与えたと言われている。

2007年12月4日、プロモーションのため来日したウィル・スミスが、
都内で開かれた記者会見中に同映画の結末をうっかり話してしまった。

日本でのテレビCMはダーク・シーカーズを一切出さず、
「地球上にたった一人だけ残された科学者と犬の感動的物語」という一面を強調している。

荒廃したニューヨークのシーンなどはCGではなく、5番街で200日の区画封鎖撮影を行った。

スタッフロールには「U.S.ARMY」や「NEWYORKCITY」、
「UNITED STATES」などがあるため国全体が全面協力を行ったと判る。





−幸せのちから

監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス、タンディ・ニュートン、ジェイデン・スミス

2006年公開のアメリカ映画。事業の失敗によりホームレスになるまで落ちぶれたが、
最終的には成功を掴んだ実在の男性、クリス・ガードナーの半生を描いた作品である。
主演はウィル・スミス、息子役には彼の実の息子である
ジェイデン・スミスが配役され、親子共演となった。
間違えられやすいが、原題の「ハピネス」は
正式な綴りのHappinessではなく、Happynessである。
これは息子の託児所の落書きにあったスペルミスが元となっている。
同時にアメリカ独立宣言における「幸福の追求(The pursuit of happiness)」のもじりとなっている。
第79回アカデミー賞で主人公を演じたウィル・スミスが主演男優賞の候補になっている。





−IDENTITY

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーネイ

 
2003年公開のアメリカ映画。ジェームズ・マンゴールド監督のサスペンス。
巧みなストーリー展開で結末に大どんでん返しがあり、全米でヒットした。
アメリカでは2003年4月25日に公開され、週末興行成績で初登場1位になり、
トップ10内に5週間いた。日本では同年10月25日にニュー東宝シネマ系列で公開された。





−ラッキーナンバー7

監督:ポール・マクギガン
出演:ブルース・ウィルス、ジョシュ・ハートネット、ルーシー・リュー


2006年に公開されたアメリカ映画。
豪華なキャスティングとスタイリッシュな演出、スリリングな展開が話題を呼んだ。





−UNKNOWN

監督:サイモン・ブランド
出演:ジム・カヴィーゼル、バリー・ペッパー、グレッグ・キニア

2006年公開のアメリカ映画。
自分は誘拐犯なのか、人質なのか!?
記憶を失った5人の男たちが、疑心暗鬼にかられながら繰り広げる壮絶な生き残りの闘い。
そのシチュエーションの圧倒的な面白さが、
かつてない恐怖と興奮を作り出すセンセーショナルなスリラーが誕生した。
荒野の真ん中に建つ廃棄工場を舞台に進行するドラマは、
5人の登場人物の心に渦巻くギリギリの感情を、観客に体感させていく。
自分自身が善なのか悪なのかも思い出せないもどかしさ。
同じ空間に閉じこめられている4人が、敵か味方かわからない不安。
そして、タイムリミットと共に迫り来る死の恐怖。
凄まじい葛藤を心の中で繰り広げながら、
他の男たちに対する不信感と連帯感の間で激しく揺れ動く5人。
彼らと同じ磁場に放り込まれ、極限状況を体験させられる観客は、
電話のベルや武器の登場によって高まる緊張を肌で感じ、
自分が誰になれば生き残れるかを考えずにはいられなくなる。
その先に待ち受けるさらなる衝撃。
加速度的にテンションを高めていくドラマは、予想をはるかに裏切る方向に展開。
ラストには、事件そのものを根底から覆す三重のどんでん返しが仕掛けられ、
観る者に未体験の驚きを味わわせてくれる。
 
監督は、ジェシカ・シンプソン、エンリケ・イグレシアスといった一流アーティストのクリップや、
トヨタ、メルセデス・ベンツなどのCMで数々の国際的な賞を受賞しているサイモン・ブランド。
本作で長編監督デビューを飾る彼は、新進気鋭のクリエイターならではの
スタイリッシュな感性を随所に光らせながら、
ベテランの役者たちをみごとにまとめあげ、
エンタテイメント性の高い独自の作品世界を構築。
クエンティン・タランティーノ、ブライアン・シンガー、クリストファー・ノーランらに続く
ホットな才能が出現したとして、ハリウッドの話題を集めている。



         

−SAW−

監督:ジェームズ・ワン、ダーレン・リン・バウズマン、他
出演:トビン・ベル、ショウニー・スミス 、他

初作は2004年に公開されたサスペンス・スリラー映画。
サンダンス映画祭において2004年1月に上映され、
低予算ながら視聴者を翻弄する技巧的なストーリー展開で
好評を博したソリッドシチュエーションスリラー。
タイトルの「ソウ」は「のこぎり」「seeの過去形」
そして劇中謎を投げかける犯人の名前、と三つの掛詞になっている。
さらに主人公の職業である外科医を意味する語(sawbones)や
立場逆転のこと(seesaw)も示しているのではないか、という考えもある。
初作がヒットしたからこその続編という感触は拭えないが、
お得意の【イタイ】トラップは二作目以降でも健在。
 二作目の撮影はわずか25日間で終了した(前作は18日間)
三作目では切断された二本の指をあしらったポスターが過激すぎるとMPAAから通告があり
ライオンズ・ゲート・フィルムは全米の映画館からポスターを自主回収。
それに伴い、公式サイトのデザインも一部修正されることになった。
しかし、前作のポスターも切断された腕や足をあしらったデザインだったのに対し、
今回に限って回収沙汰になったことの矛盾を指摘する意見もある。

ゲーム中に使用された毒ガスはサリンである可能性が高い。
犯人の声明で「"Tokyo Subway Attack(東京地下鉄テロ攻撃)"で使用した毒ガス」と
言っていたところから地下鉄サリン事件が思い当たる。
そのあまりの残虐性にアメリカの映画審査機関MPAAでは
5回中4回「NC-17指定(17歳以下鑑賞禁止)」になり、
様々な削除・修正を加えた結果、最終的にR指定
(17歳未満は成人保護者の同伴必須)での劇場公開となった。
日本でもR-18に指定される予定であったが、配給会社と映倫との協議の結果、
問題の4つのシーンの画面を暗くする(カットは無し)ことで
R-15指定での劇場公開が実現した。
Wに関しては前作までの脚本を担当してきたリー・ワネルは手を引き、
ジェームズ・ワンと共に製作総指揮のみに回っている。R-15指定。

なお、主題歌を担当したのはこの年に10年ぶりの復活を果たした
日本のロックバンドX JAPANで、彼らはこれによって念願の世界デビューを果たした。

ホラー映画界に新しいジャンルも確立したこのシリーズだが、
便乗したフォロワーが後を絶たない。しかし大抵が駄作である・・・
追い込まれた人間が取る行動を的確描写した緊迫感・臨場感は必見。



     

−CUBE−

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ、アーニー・バーバラッシュ
出演:モーリス・ディーン・ウィント、デヴィッド・ヒューレット

初作は1997年公開のカナダ映画。日本での公開は1998年9月12日。
トラップの張り巡らされた未知の立方体の迷宮の中に
突如放り込まれた男女6人の脱出劇を描く。
ワンセット物で役者が7人しか登場しないという低予算で製作された作品ながら
その斬新なデザインと展開の読めないストーリー、
実力派の役者たちの演技によって、終始張り詰めた緊張感の中で場面が進んでゆく。
ビデオ版、DVD版に収録されているナタリ監督の短編映画「Elevated」が本作の原点である。
両作品の特徴として、極限状態における登場人物の深層心理を上手く浮き彫りにし、
スプラッター映画の怖さとは異なる真の恐怖を味わえる点が挙げられる。
無機質で不条理なゲームともとれる世界観は、現代社会に対する大きな謎掛けとも捉えられ、
若者を中心に大きな話題となり、カルト映画として現在でもコアなファン層を掴んでいる。
SAW同様、この人気に便乗し後に幾つかの類似タイトルの作品が出回った。
(日本では、その中に原題と全く違う「CUBE」を含んだ邦題をつけたものまであった)
また、正式な続編もヴィンチェンゾ・ナタリとは別の監督により制作されている。
『キューブ ゼロ』(Cube Zero)は、2004年制作。
『キューブ』シリーズの第三作であり、シリーズのプロットに倣って、
致命的な罠があちこちに仕掛けられた立方体の部屋が並ぶ迷宮に
閉じこめられた人々の恐怖を描く。
前二作ではもっぱら迷宮「キューブ」の内部のみが舞台となったのに対し、
本作では外部にも話が及ぶ。アイデア勝ちのヒットシリーズ。





−KISS OF THE DRAGON

監督:クリス・ナオン
出演:ジェット・リー、ブリジット・フォンダ、チェッキー・カリョ

2001年のアメリカ、フランス映画。脚本はリュック・ベッソン。
数あるリー主演作の中でもひときわ異彩を放つ本作は
ストーリーと人物設定、アクションが素晴らしく、
中でも30人ほどの空手家と一人で戦うシーンは圧巻。




−THE ONE

監督:ジェームズ・ウォン
出演:ジェット・リー、カーラ・グギノ、デルロイ・リンド

2001年公開のアメリカ映画。
マトリックスからのオファーを断ってまで打ち込んだとあって
見ごたえのある作品に仕上がっている。
アクション重視ではあるが、「全能」というキーワードから広がる作風は興味深い。





−BLACK DIAMOND

監督:アンジェイ・バートコウィアク
出演:ジェット・リー、DMX

2003年公開のアメリカ映画。DMXとの異色コラボレーション。
マンションを腕力のみで降りていくシーンが有名。
ハイライトはリーの格闘シーンとDMXのカーチェイスシーン。
挿入曲はもちろんDMX。



   

−HERO

監督:チャン・イーモウ
出演:ジェット・リー、ドニー・イェン、トニー・レオン

2002年の香港・中国合作による武侠映画。2003年8月16日日本公開。
アメリカでは2004年に上映され、
その週のアメリカでの映画興行成績初登場1位という快挙を得た。
豪華なキャスト、美しい色彩が話題を呼び、中国映画の興行成績を塗り替えた。
美しい衣装を担当したのは、アカデミー賞受賞デザイナーのワダ・エミ。
美しさが強調される作品だが、ストーリーもうまく作ってあり
独特の世界観とアクションで引き込まれる。
画像はリアルフィギュア付きの限定BOX。





−DANNY THE DOG

監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェット・リー、モーガン・フリーマン

2004年公開のフランス、アメリカ映画。
リーのアクションは控えめながら、純情無垢なキャラクターを好演。
そしてモーガン・フリーマン演じる盲目のピアノ調教師が素晴らしい演技である。
音楽はマッシヴ・アタック。





−SPIRIT

監督:ロニー・ユー
出演:ジェット・リー、中村獅童

2006年の香港、アメリカ映画。原作は『FEARLESS/霍元甲』。
『HERO』『LOVERS』を手がけたプロデューサーのビル・コンが、
『HERO』に続きジェット・リーとのコラボレーションで放つアクション巨編。
実在したマーシャル・アーツの伝説的人物をモデルに、
格闘技の師匠だった父の跡を歩もうとする男の生きざまを描く。
孤独な主人公をリーが全身全霊の力で大熱演するほか、
相手役には日本から人気俳優の中村獅童が参戦。
マーシャル・アーツの精神を闘いで表現する彼らの挌闘シーンの迫力に圧倒される。





−ROGUE ASSASSIN

監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン

2007年公開のアメリカ映画。
ジェット・リーとジェイソン・ステイサムが共演したアクション映画。
アクションは控え目で、構成や台詞からはB級な匂いもするが
ラストのどんでん返しはなかなかのモノ。



 

−THE BLUES BROTHERS

監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、ジェームス・ブラウン

ブルース・ブラザーズは、アメリカ合衆国のコメディアンであるジョン・ベルーシと
ダン・エイクロイドをフロントメンバーとするR&B/ブルースの音楽バンド。
また、同ユニット出演・ジョン・ランディス監督の同名アメリカ映画
『ブルース・ブラザース』(1980年)およびその続編『ブルース・ブラザース2000』(1998年)。
米NBCの人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」の、同名の人気コーナーの
キャストとバンドをベースに、ストーリーをつけて映画化したもの。
スラップスティックコメディ、アクション、ミュージカルなどの要素が入り混じる。
主演のベルーシとエイクロイドの、ブルースやR&B、ソウルミュージックなどの
黒人音楽に対するオマージュという側面もある。日本での公開は1981年3月。
メンフィスサウンドの立役者スティーブ・クロッパーを初めとするバンドメンバーと
客演ミュージシャンの顔ぶれの豪華さが話題となり、現在でも根強いファンがいる。
1998年には続編として『ブルース・ブラザース2000』も製作されたが、
既に故人となっていたジョン・ベルーシとキャブ・キャロウェイ、ジョン・キャンディら以外の
ほとんどのキャストが再登場、またBBキングやエリック・クラプトン等といった
大御所ミュージシャン多数が新たに特別出演した為話題となった。
ザ・ブルース・ブラザーズ・バンドの1人でギタリストのマット“ギター”マーフィは、
『Making of The Blues Brothers 2000』でのインタビューにおいて、
「キングやクラプトンなんて、一体どうやって呼んだんだろう?」と驚愕していた。
また、映画とは若干のメンバー変更はあるものの、
「ザ・ブルース・ブラザーズ・バンド」名義で何枚かのアルバムもリリースされている。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、主演の2人らのソックリさんを出演させた
ストリート・ミュージカル・ショーが連日上演されている。
黒いスーツ、ネクタイ、靴、レイバンのサングラス(ウェイファーラー)、ソフト帽という格好は、
往年のブルースミュージシャン達へのオマージュであったが、
その後さらにMIBやマトリックスのエージェントの格好としてもオマージュされている。
両作ともに破壊したパトカーの数はギネス記録とも言われている。



   
 
−BIOHAZARD

監督:ポール・W・S・アンダーソン、アレクサンダー・ウィット、ラッセル・マルケイ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス

初作は2002年公開のアメリカ映画。
全世界でシリーズ2000万本以上売り上げたカプコンの人気ゲームソフト、
『バイオハザード』を原案としたサバイバルアクションホラーである。
アミューズピクチャーズ配給で、2002年8月31日松竹系で公開され
大ヒットを記録し、以降シリーズ化した。
映画『バイオハザード』(原題:『Resident Evil』)は、
ゲームに使われている設定(巨大企業「アンブレラ」や「T-ウイルス」など)
を元にした世界観をベースとして、オリジナルの設定とストーリーが展開される。
ゲームに登場する人物は劇中に登場していないが、
「ゾンビ」や「ケルベロス(ゾンビ犬)」などの「クリーチャー」はそのまま登場する。
監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンとヒロインであるミラ・ジョヴォヴィッチは
元々ゲーム版の大ファンであり、自ら望んでこの作品に携わった。
アメリカ初公開時には同日に公開された『アイス・エイジ』に初登場1位を奪われたが、
世界興行収入は168億円のヒット作となった。
なおほとんどの国がR-15かR-18に指定されたにも関わらず日本ではPG-12指定になった。
(隊員がレーザーで死ぬシーンなどの残酷なシーンが含まれているからと思われる)
人気ゲームの映画化であるが、商業的に成功したことから
低迷していたジャンルであるゾンビ映画の再製作を促し、
『ドーン・オブ・ザ・デッド』『ランド・オブ・ザ・デッド』などに先駆ける
21世紀のゾンビ映画先鋒作品となった。
この作品のシナリオにはゲームとは違う設定として、
鏡の国のアリスがオマージュとして使われている。
ヒロイン名はアリスであり、ハイブに入る入り口は通称「鏡の館」
(作中で明言されていないが、設定では「バンクス・ドラクロワ邸」という名前になっている)
最初は神経ガスによって記憶を失っているが徐々に異質な世界に適応していく経過。
そして最も象徴的な点は、その世界を司るコンピューターの名称が
レッド・クイーンである事で、これは鏡の国のアリスの中に登場する
不可思議な価値観を持つチェスの駒の女王レッド・クイーンから引用したものである。
このように有名で親しみのあるストーリーをトレースする事で、
観客がストーリーへ容易に入り込めるようになる。

バイオハザードU アポカリプス(Resident Evil:Apocalypse)は2004年にアメリカで制作。
主演のアリス役は、前作に引き続きミラ・ジョヴォヴィッチが務めた。
作品の世界観や設定の一部を取り入れただけの
オリジナルストーリーだった前作とは違い、
ゲームの主要登場キャラクターを起用するなど、
ゲーム世界との融合が大きなテーマになっている。
前作の続きの話になっており原作のゲームである
『バイオハザード3』とリンクしたストーリーとなっていて、
「ジル・バレンタイン」や「カルロス・オリヴェイラ」、
クリーチャーの「ネメシス」が登場しているが、設定には相違が見られる。
因みにアンブレラ社の研究所のロケ地にはトロント市庁舎のツインタワービルが使用されている。
トレーラーにも使われたアリスがビルから垂直に駆け下りるシーンは、
一見デジタル合成と思われがちだが、実はワイヤーを1本だけ使用した実演である。

バイオハザードIII(原題:RESIDENT EVIL: EXTINCTION)は、2007年に公開された。
前作・前々作を通じてポール・W・S・アンダーソンが脚本を担当している。PG-12指定作品。
ホラーな前作、前々作とは趣が異なり、『ゾンビ』と『マッドマックス』
(『マッドマックス/サンダードーム』)を足したような映像作品になっている。
生存者や装甲したバスの姿は、『マッドマックス/サンダードーム』に
登場した格好に非常によく似ている。
前作から引き続き登場している人物はアリス、L.J.、カルロス、アイザックス博士のみで、
前作で重要なキーファクターだったアンジェラ・アシュフォード、
それにジル・バレンタインなどは登場しない。
アンジェラの運命とジルのその後に関してはノベライズ版バイオハザードIII(角川書店)にて描かれている。
原作のゲームとの関連にはクレア・レッドフィールド、アルバート・ウェスカー、
クリス・レッドフィールド(原作小説で名前のみ)が新しく登場しているが、
原作と役割上の関連は全く無く、名前のみのカメオ出演(そもそもゲーム版では世界は壊滅していない)。
スティーブを意識したキャラとクレアの場面は
バイオハザード CODE:Veronicaを思わせている。
日本版では「もしも日本にバイオハザードがおこったら」という題で、
エレベーター編、合コン編、セックス編などの様々なパロディCMが製作された。

〜登場モンスター〜

アンデッド(ゾンビ)
T-ウイルスに感染した人々の成れの果て。
最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされ、生き残っている人々を次々と襲う。

アンデッド(ゾンビ犬)
犬(主にドーベルマン)が、T-ウイルスに感染してアンデッド化したもの。
アンデッドと同様「食欲」に突き動かされており、俊敏な動きで人を襲う。

クロウ
アンデッドの死体をついばんだことでT-ウイルスに二次感染したカラス。
大群で人々を襲う。名前の由来は「カラス」を意味する英単語「crow」。

スーパー・アンデッド
アンデッドの強化計画において、アリスの血液から作られた血清を注入されたアンデッド。
食欲が抑えられ、知能とスピードが向上している。
リメイク版biohazard(ゲーム)に登場するクリムゾンヘッドを彷彿とさせる。
体内に宿すT-ウイルスも感染力が強くなっている。

タイラント
スーパー・アンデッドに噛まれたサミュエル・アイザックス博士が、
抗ウイルス剤を大量投与したことで突然変異を起こし、怪物化したもの。
強靭なパワーと肉体を持ち、傷を負ってもすぐ再生・強化する。
また、右手の触手が自在に伸縮し、雄叫びだけで強力な衝撃波を起こす。
名前の由来は「暴君」を意味する英単語「Tyrant」。また、T-ウイルスのTは「Tyrant」のTである。



 

−DAWN OF THE DEAD

監督:ザック・スナイダー
出演:サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、メキ・ファイファー

2004年公開のアメリカホラー映画。
1978年に製作されたアメリカ映画『ゾンビ(原題は同じDawn of the Dead)』のリメイク作品。
オリジナルとは趣きを新たにした「走るゾンビ」という設定により、
オリジナルのファンからは批判されたが、
オリジナルとはまったく違ったサバイバルアクションとしては評価されている。
また、オリジナルに出演していたケン・フォリー、
スコット・H・ライニガー、トム・サヴィーニがカメオ出演している。




 
−閉ざされた森(邦題)

監督:ジョン・マクティアナン
出演:ジョン・トラボルタ、コニー・ニールセン、サミュエル・L・ジャクソン

2003年公開のアメリカ映画。
難解なストーリー展開とキャストの好演で後味良い作品に仕上がっている。




 
−CONSTANTINE

監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ

2005年のアメリカファンタジーアクション映画。原案はアメコミのヘルブレイザー。
まず2005年2月8日に香港で公開。おって2月18日にアメリカとカナダで公開された。
日本公開は4月16日。配給はワーナーブラザーズ。
宗教色(キリスト教)が強い作品のため、単語や人物名、宗教観などの
予備知識のない鑑賞者には少しわかり辛い内容でもある。
また、エンドロールの後にも続きのシーンがあるという、
ハリウッド映画には珍しい構成になっている。
『コンスタンティン2』の制作が決定されたがスタッフ・主演は未定。
作中では主人公のジョン・コンスタンティンが悪魔のハーフブリードと
戦うために様々な武器を使用する。
それらの大半は神の息吹がかかったものである。

○聖なるショットガン○
様々な聖具を組み合わせ作られるコンスタンティン最大の武器。
銃そのものが十字架の形をしておりさらに全体に聖なる言葉が刻まれているため
銃身で殴り付けられただけでハーフブリードは蒸発してしまう。
また弾も聖具を溶かし作られた物を使用するため
ハーフブリードに対して絶対的な威力を誇る。 

○メリケンサック○
十字軍が遠征した際に、司教より祝福された純金でできているメリケンサック。
「in nomine pater et filius et spiritus sanctus(父と子と聖霊の御名において)」と
ラテン語で表記されており、聖なる十字架であしらわれている。
殴打に聖性を持たせて効果を発揮する。

○ドラゴンの息○
純金製の火炎放射器



   

−クリムゾン・リバー(邦題)


監督:マチュー・カソヴィッツ
出演:ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセル

2000年公開のフランス映画。サスペンス・スリラー。
フランスでベストセラーになった同名小説の映画化作品。
2004年に続編の『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』が制作された。




 
−SECRET WINDOW

監督:デヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ

2004年に公開されたアメリカ映画。
スティーヴン・キングの中篇作品『秘密の窓、秘密の庭』
(『Four Past Midnight』に所収)を原作としている。
ほぼデップの独演であるが、演技力の高さが伺える作品である。




 
−SEVEN

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:モーガン・フリーマン、ブラッド・ピット

1995年に公開された七つの大罪をモチーフにした映画。
銀残しという現像の手法を使い、コントラストの強い映像となっている。
特に捜査官が用いるゴム手袋、図書館のライト、街頭で配られるクーポン券など、
淡いグリーンの配色に執着している。
4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画であり、
IMDBでは『第三の男』『シャイニング』を上回る評価を得ている。

〜トリビア〜
・ジョン・ドゥ(名無しのジョン)というのは身元不明の死体の呼び方で、明らかな偽名である。
・オープニング・クレジットを担当したのはカイル・クーパーである。
・エンドクレジットが上から下に流れる。
・ジョン・ドゥが記事などの文字を切り貼りしたようなデザインとなっている。
・ジョン・ドゥが出頭してくるまで雨が降っており、結末には今までの雨がウソのように晴れている。




 
−COLLATERAL

監督:マイケル・マン
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス

2004年公開のアメリカサスペンス映画。
トム・クルーズが悪役を演じたことで話題になった。
『ロサンゼルス・タイムズ』紙はこの映画を「完璧」と評した。
他にも「息もつかせぬ展開にダイナミックなアクション」(『フィルム・コメント』誌)や
「壮絶!」(『ローリングストーン』誌)など、作品の評価は高い。
ストーリー上止むを得ないが、タクシーの中のシーンが多く、
またタクシーの中でヴィンセントとマックスが会話するシーンが非常に多い。
また、最初はイタリアンマフィア、ジャズ、ロサンゼルス空撮など
マン監督の旧作『マイアミ・バイス』の時代を彷彿とさせる
旧世代的なシーンが描き込まれる。
しかし物語の進行に従い「インターネット経由で依頼を受ける」
「個人情報をUSBメモリに格納して渡す」「韓国系マフィアのボスがクラブを仕切る」
「携帯電話で連絡をとる」など現代の物語であることを
強調する演出が多数登場するようになる。
これはヴィンセントと殺しの依頼者がお互いの顔も素性も知らないという物語上
重要な要素を自然に見せる目的の他に、一台のタクシーがロサンゼルスという
都市の40年近い時代の変遷を駆け抜けていくような独特な映像を醸し出している。

〜トリビア〜
・ほとんどの場面が夜のため、暗いシーンが非常に多い。
・物語は全て一夜の間に起こった出来事である。
・序盤の空港のシーンでジェイソン・ステイサムがチョイ役で出演している。
・一部の映画マニアの中で原田眞人監督の『KAMIKAZE TAXI』と
ストーリーが酷似しているとの指摘がある。




 
−SWORDFISH

監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー

2001年公開のアメリカ映画。
日本では2001年11月3日に公開された。
そのスタイリッシュなストーリー展開もさることながら
600台のカメラを駆使した”30秒マシンガン撮影”は圧巻。




 
−トゥモロー・ワールド(邦題)

監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン

 2006年公開のイギリス・アメリカ映画。
子供が生まれなくなった西暦2027年の英国を舞台に、
シリアスでショッキングなサイエンスフィクションとして、
紛争・少子化・宗教対立・テロ・人種問題などを一人の男の視点から描く。
第63回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、
オゼッラ賞(技術貢献賞)を受賞。ロサンゼルス映画批評家賞では撮影賞を受賞。
第79回アカデミー賞では脚色賞、撮影賞、編集賞でノミネートされたが、いずれも受賞を逃す。

興行的には苦戦したが、その映像は革新的・衝撃的で、カルト的人気を呼んでいる。
最新のCG技術と伝統的撮影法を駆使し、
観る者は映画のシーンに放り込まれたかのような臨場感を体験する。
この映画で臨場感を呼ぶ最大の要素である【長回し】は画期的な撮影方法に支えられている。
以下の3シーンはいずれも1カットの長大な長回し(に見えるよう編集されている。詳細は後述)。

○映画冒頭の爆破テロシーン(約51秒)○
主人公セオは、コーヒーショップで世界最年少の青年が暴漢に
殺されたテレビニュースを見ながらコーヒーを買う。
コーヒーをテイクアウトして街角でコーヒーにウィスキーを入れ、
コーヒーを飲もうとする瞬間、いきなりさっきセオが出たばかりの店が爆発する。

○乗用車襲撃シーン(約4分07秒)○
セオは、かつての妻で反政府活動家のジュリアン、彼女の組織の男女、
そして若い黒人女性キーとともに乗用車に乗り込む。
幸せな日々を思い出してピンポン玉を口でキャッチボールし、
じゃれあうセオとジュリアン。
突然、炎上する車が道をふさぎ、暴徒がセオたちの乗用車を取り囲む。
バックで逃げる乗用車。追いかけてくる暴徒に混じり、2人乗りのオートバイが迫り、
ジュリアンをガラス越しに撃つ。
セオはとっさの機転でドアを開けてぶつけオートバイを排除するが、
首から大量出血したジュリアンは絶命する。
三叉路で転進しスピードを上げる乗用車は警察の車両群とすれ違う。
1台のパトカーが引き返して乗用車に停止するよう命令。
セオたちはパスポートをかざすが、組織の男はスキを見て警官2人を射殺する。
動転するセオ。ここまで乗用車内部の視点だったカメラは外に出る。
逃げ去る乗用車。警官の射殺体がクローズアップになる。

○終盤の戦闘シーン(約6分16秒)○
セオと、出産直後のキーは脱出用のボートに乗り込むため難民キャンプ内のビルを出る。
キャンプは収容者の武装蜂起で戦闘状態になっている。
そこに反政府活動家グループが突如現れ、セオたちに銃を突きつける。
キーと赤ん坊はグループに引き取られ、セオは始末されそうになるが、
銃弾の雨がグループを襲う。蜂起を鎮圧するため、政府軍の大部隊が到着したのだ。
セオは銃弾と砲撃をかいくぐりながらキーと赤ん坊を探す。
3階建てのビルにたどり着き、階段を昇るセオ。最上階でセオはついにキーを探し出す。

メイキング映像や「CG WORLD」誌2007年1月号などによれば、
これらのシーンは単純にブルー(グリーン)スクリーン前で撮影したものではなく、
セットやロケーションでステディカムや特殊カメラを使って撮った
長時間ショットをベースにしている。
必要に応じ、複数のテイクをコンピュータ処理によって
一つのショットにつなぎ合わせてあるが、テイク間の映像の
差異を埋め合わせてつなぐ技術(PlaneItと呼ばれるツールを使用)は完成度が高く、
つなぎ目がどこかは判別が困難である。
(CG WORLD誌によれば冒頭のテロシーンは2つのカットをつないだもの)
また蜂起後の戦闘シーンでビルの階段を昇るセオは、
同じ階段や廊下で撮影したショットをCGでバリエーションをつけたうえ、
複数つなぎ合わせて3階まで昇ったように見せている。実際は1階建てだったそうである)
また、乗用車の天井(撮影時は、ドギーカム社の「スパローヘッド」と呼ばれる
カメラ雲台とそれを前後左右に駆動するシステムのスペースを確保するために
屋根は取り除かれていた)や、爆発・弾着のエフェクト、
レンズに付着する血糊、口で受け渡しするピンポン玉、
赤ん坊のクローズアップなど、CGで作られたイメージも
ショット内にふんだんに合成されている。
綿密なリハーサルを要するアナログ的な長時間撮影とデジタル合成を
調和させたこの手法により、長回し特有の緊張感と、長回しではオミットされがちな
緻密な画面構成が両立し、画面に圧倒的な臨場感を与えている。

映画はほぼ全編にわたって主人公セオ・ファロンを中心に据えた映像で構成され、
世界観や場面設定等の説明は希薄である為、
単純明快なSFアクション・エンターテインメント大作を期待した鑑賞者は
ストーリーを追えずに「説明不足」との不満を抱く。
原作はP.D.ジェイムズのベストセラー小説『人類の子供たち』であるが、
映画版とはストーリーが異なっており、監督はいまだ原作を未読である。
これは監督が共同脚本のティモシー・J・セクストンから原作本を貸してもらったとき、
「読んでもいいけど、これは僕たちがやる映画とは全く関係がない」と言われ読むのを止めたため。

お笑い芸人次長課長の井上聡が本作のファンである。




 
−THE DA VINCI CODE

監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン

2006年のアメリカ製ミステリー・サスペンス映画。
ダン・ブラウンによる同名の小説を原作とする。
監督はロン・ハワード、主演はトム・ハンクス、他にオドレイ・トトゥや
ジャン・レノ等のフランス人有名俳優も出演する。
2006年5月20日より全世界で同時公開された。日本では日劇1・3系で全国公開。
また第59回カンヌ国際映画祭でオープニング作品として上映された。

〜原作との相違点〜
 原作ではラングドンの初登場シーンはホテルの一室でジュベーヌに呼び出されるのだが、
映画ではプレゼンが終わって自信の著作のサイン会の最中に呼び出される。
 原作では最後にラングドンとソフィーの間に愛が芽生えるが 
映画ではあくまでも同志という関係で終わる。

〜トリビア〜
・ソフィー役にはジュリー・デルピーやケイト・ベッキンセイルの名前も挙がっていた。
・モナ・リザに照明を当てることは許可されなかったので、撮影には複製を使っている。
・トム・ハンクスはこの映画の撮影中、服に下着の線が出るのを嫌い、
服の下には何も付けずに撮影を行った。
・カンヌでのプレス向け試写会で鑑賞したジャーナリスト及び批評家達には不評であり、
劇中の重要なシーンでは失笑され、拍手の代わりに口笛を吹かれるほどであった。
記録的な興行収入を達成した一方で宗教的な理由から物議を醸しており、
国によっては上映禁止措置や上映反対運動が行なわれている。
例えばサモアでは、若者のキリスト教の信仰に悪影響を与えるという理由から、
キリスト教の指導者を試写会に招いた上で上映禁止となった。
また、教会(特にカトリック)指導者も強く反発している。
指導者の中には信者に対して鑑賞しないように訴える者がいる一方で、
神学的見地からの冷静な論争の必要性を呼びかける者もいる。
・日本で公開前日に発行された夕刊各紙の全面広告の中の
レオナルド・ダ・ヴィンチの解説文章はウィキペディアから引用されている。
・フィリピンではR-18指定(18歳未満は鑑賞禁止)で公開されている。
他の国と違って上映禁止にならずR-18指定になっているのは
大人は正しいこと、間違っていることを認識できるから、としている。
・ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の最悪監督賞にノミネートされたが、受賞は免れている。



 
−LEON

監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン

1994年に公開された、リュック・ベッソン監督作品。フランス・アメリカ合衆国合作。
ベッソンがハリウッドで撮った初めての作品である。
コピーは「凶暴な純愛」。
ベッソンは、初期の作品『ニキータ』で描いたテーマを英語で描いた別バージョンとしている。
特に、主人公レオンのキャラクターは『ニキータ』の登場人物「掃除屋」から継承されていて、
ベッソン自身レオンは掃除屋の血族であると言及している。
後に監督自らが22分間の未公開シーンを加えた『レオン完全版』が公開されている。
独特の世界観・キャストから、今なお根強いファンがおり、IMDBでも常に高評価を維持している。
同監督映画『フィフス・エレメント』の資金集めとして製作された。
後に『TAXi』シリーズで一躍有名となったサミー・ナセリがSWAT隊員として出演している。
本作の演技でベッソンの目にとまることになった。






−星の王子 ニューヨークへ行く

監督:ジョン・ランディス
出演:エディ・マーフィー、アーセニオ・ホール、シャーリー・ヘドリー

1988年公開のコメディー映画(原題:Coming to America)
時代背景を感じさせる映像と、シナリオが素晴らしい作品。
エディの多役ぶりや、チョイ役でサミュエル・L・ジャクソンが登場している点も見逃せない。





 
−LORD OF WAR

監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ブリジット・モイナハン

いわゆる「死の商人」をテーマとした2005年のアメリカ映画。
複数の武器商人への取材を元に作られた、
ノンフィクションに基づくフィクション映画である。
(副題:史上最強の武器商人と呼ばれた男)
映倫によるレーティングはR-15。

ユーリ(ニコラス・ケイジ)は、武器商人としての4つの掟を定めている。
・自分の商品では撃たれないこと
・常に支払いの確保をしておくこと
・顧客と一緒に銃を撃たないこと
・戦争には行かないこと。特に自分では。

作中で、ユーリのことを「ロード・オブ・ウォー」といったバプティスト大統領に対し、
ユーリが訂正した「ウォー・ロード」には、将軍や司令官という意味がある。
逆に、「ロード・オブ・ウォー」という言葉を直訳すると「戦争の支配者」となる。
いくら戦争指導者といえども、ユーリのような武器・弾薬の供給者がいない限り、
戦争することができないということであって、ここにはユーリのような存在こそが戦争を
支配しているという思想がこめられていると思われる。
本作は原題と同じ題名で公開されたが、
日本では「lord」(君主・王・支配者・酋長などの意)という単語に
あまりなじみがないので原題の意味が分かりにくいとされ、
複数の邦題候補が挙がっていた。
(広報担当者も当初は道路の意を持つ「road」と勘違いしたほどである。)
結局、アメリカへの皮肉をこめた「アメリカン・ビジネス」に決定し、
その邦題での広報なども実際に行っていたのだが、公開ギリギリのところで
監督アンドリュー・ニコルから異議を唱えられた。ニコルによると、
「別に、アメリカを批判するための映画ではない」
「作品の意図が誤解される」ということである。
その後の監督と日本サイドとの折衝により、原題での公開と
「史上最強の武器商人といわれた男」という副題をつけることで合意した。




 
−CAST AWAY

監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント

2000年のアメリカ映画。20世紀FOX、ドリームワークス、提供。

プロットはロビンソン・クルーソーに基づいている。
トムが突如無人島に放り込まれる人の感情を見事に演じており、
何もかも揃っている現代への警鐘を鳴らす、非常に感慨深い作品である。
トムは4年間無人島で過ごした男を演じる為、体重を相当削って臨んだという。




 
−THE TERMINAL

監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

2004年公開のアメリカ映画。
日本ではアメリカ公開より半年も遅れて
2004年12月18日より日劇1系で全国ロードショーされた。
また、同年10月に行われた第17回東京国際映画祭で
この作品がクロージング作品として選ばれた。
その際にトム・ハンクスが来日し、舞台挨拶を行った。
クラコウジア連邦は、本作品に登場する、架空の国である。英語表記はKrakozhia。
映画の中で、主人公ヴィクトル・ナヴォルスキーの母国クラコウジア連邦は2004年1月16日、
国内で軍事クーデターが起こる設定になっている。
おおよその位置は、旧ソ連・ロシア付近で過去にクーデターが勃発していた中央アジア諸国、
コーカサス地方の諸国のロシア語圏の国がヒントと思われる。
また、主人公のパスポートがベラルーシのものと酷似しているという意見もある。
クーデターが終結するのは2004年11月。
なお、トム・ハンクスが喋っていたクラコウジア語は全てアドリブで、
ロシア語などの発音からヒントを得ている。
また、余談ではあるがクラコウジア語で喋っていたセリフの中に
「そりゃ納得いかんのう」と日本語に聞こえるシーンがある。
このセリフがフジテレビの『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』で紹介された。
同じように空港に足止めになった人々を描いた映画に
1993年のフランス映画「パリ空港の人々」がある。
これらの作品は、身分証明書の紛失により1988年から
シャルル・ド・ゴール国際空港で生活しているイラン人難民
マーハン・カリミ・ナセリの物語が基になっていると指摘する者もいる。
オフィシャルDVDやウェブサイトには彼に関する記述は存在しない。
撮影に使われた空港は本物ではなくセット。
これはテロへの警戒で本物の空港での撮影許可が下りなかったため。
舞台となったのはJFK国際空港だが、建設に20週間を費やした
カリフォルニアの巨大格納庫に作られたセットは、
数箇所の国際空港を融合させたものとなっている。
セット内にある店舗は全て実在するものであり、
マクドナルドや日本の吉野家等を始め35店舗が参加。
エキストラには実際にその店舗で行われる研修を行わせた。
本物の店員が出演した店舗もある。
本編が進むに連れ、ジャズが重要な要素となっていく。
終盤、ジャズ・バーのシーンでベニー・ゴルソン本人が出演をしているのは
ジャズ・ファンには必見である。
予告編や公式サイトで印象的に使われている曲は、
ジョン・デンバー作の「悲しみのジェット・プレーン」を
シャンタール・クレヴィアジックがカバーした物。映画本編では使われていない。
前述の東京国際映画祭に関しては、
スピルバーグ監督の来日と舞台挨拶も予定されていたが、
宇宙戦争の撮影の為にキャンセルとなっている。



   

−OCEAN'S 〜

監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン

初作は2001年に公開されたアメリカ映画。
1960年の「オーシャンと十一人の仲間」のリメイク版である。
ダニエル・オーシャン率いる11人の仲間がラスベガスの
カジノの金庫破りに挑む犯罪アクション。
2005年1月に続編のオーシャンズ12が公開された。
また、2007年夏には続編の『オーシャンズ13』が公開された。
前作はラスベガスがメインであったが、二作目はシカゴに始まり、
アムステルダムのピューリッツアホテル、カッテンカビネット、
コーヒーショップ(オランダではソフトドラッグを扱う店のこと)や
ハーグの市庁舎、モンテカルロ、コモ湖、ローマのパンテオンや
コンドッティ通りのプラダ、シチリア島のカステッランマーレなどが登場し、
ちょっとした旅行気分を味わえる作品。
前作からの主要キャストに加え、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、
ヴァンサン・カッセル等も起用された豪華なキャスティングが目を引く作品である。
また、シリーズ当初ダニエル・オーシャン役と言われていた
ブルース・ウィリスもカメオ出演している。
シンプルなストーリー展開の強盗劇であった前作とは趣が異なり、
本作のストーリーは複雑である。
隠語、さり気なく置かれたキーワードなど、2度目以降の鑑賞で
理解を深められるような要素も少なからず盛り込まれている。
今回の撮影は3週間と短期であった上、
スケジュール都合によりマット・デイモンが途中参加となった。
そのため、最初イメージが湧かない時にはブラッド・ピットが
状況説明をしながら撮影を進めたと言われる。



   
 
−THE LORD OF THE RINGS−

監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン

2001年のアメリカ・ニュージーランド合作映画。
J・R・R・トールキン作の『指輪物語』を原作とする実写による作品である。
日本では2002年3月2日に公開された。
なお、『ロード・オブ・ザ・リング』は本来映画の3部作全体を指すタイトルであるが、
邦題からは原題の「The Fellowship of the Ring」が削除され、同一のタイトルになっている。
明示的に第1部を指すときは、小説の邦題にならって「旅の仲間」と記述される場合もある。

戦闘シーンでオーク一体一体にAI(人工知能)を付けて
別々の動きを出すなど、最新のコンピュータ技術が駆使されている。
逆にホビット族と人間らの身長差の撮影には遠近法や
スケールダブル等の古くからある技法を用い、コンピュータ技術を使用していない。
アカデミー賞では13部門にノミネートされ、
そのうち撮影賞、作曲賞、メイクアップ賞、視覚効果賞の4部門で受賞した。
日本で公開された際、戸田奈津子が字幕を担当したが、
あまりの誤訳にファンや監督であるピーター・ジャクソンが抗議する騒ぎも起きた。
この映画は海外配給されるに当たり、「3本すべてを上映すること」という条件をつけた。



     
 
−THE MATRIX

監督:ウォシャウスキー兄弟
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス

1999年9月11日日本公開。
斬新な映像で映画界に革命を起こしつつ、同時にメタファーや
暗示に満ちたストーリーで信仰と哲学という奥深いテーマの表現も
両立させており、傑作映画とされる。
1999年のアカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響効果賞を受賞。
ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXが話題になった。
作品はウィリアム・ギブスンから日本のアニメまで様々なものに影響を受けた上で、
特にジャン・ボードリヤールの哲学を基調としたとウォシャウスキー兄弟は語っている。
実際、後述するMATRIXという語自体が監督が挙げている
『シュミラークルとシミュレーション』の中にあり、
ボードリヤールの著書が出所となったという見方もある。
映画ではハードカバーのボードリヤールの本が映るシーンも見られる。
2作目からボードリヤール本人がアドバイザーとして期待されたが、断られたという。
ウォシャウスキー兄弟曰く脚本の大部分はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの
「Wake Up」を聴きながら書き上げた。
映画でもエンディング・テーマであり、
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというバンド名や
その活動自体がまさにマトリックスの世界そのものとされている。



   

−PIRATES OF THE CARIBBEAN

監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ

2003年公開のアメリカ映画。
ディズニーランドの人気アトラクションのひとつ「カリブの海賊」をモチーフにした作品。
以降『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』と続くシリーズの第一作目。
なお、シリーズで邦訳のサブタイトルがつけられたのは本作だけである。
主演のジョニー・デップは、この作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
興行収入は全米で約3億500万ドル。日本での公開は2003年8月2日。
公開当時は『海賊を題材にした映画は当たらない』と言われていたが、
作品のヒットにより、そのジンクスを覆したと多くの報道で話題になった。

〜トリビア〜
・本作品は全米映画協会に初めてPG-13指定されたディズニー映画である。
・バルボッサ率いる海賊たちがポート・ロイヤルを荒らしまわっているシーンで、
最後に放たれる大砲の煙が、月の前でミッキー・マウス型のシルエットを残している。
・1発しか弾のないジャックの拳銃は、18世紀に製作された本物の拳銃が使われている。
映画に登場するその他の拳銃はすべてレプリカ。
・メイン・キャストの中のアメリカ人はジョニー・デップと
ピンテルを演じるリー・アレンバーグのふたりのみ。
オーストラリア出身のジェフリー・ラッシュがバルボッサ役で出演しているが、
あとはすべてイギリス人の俳優が占めている。
・日本語吹き替え版でジャック・スパロウを演じている平田広明は
日本で大ヒットしている海賊漫画の『ONE PIECE』でも
料理長のサンジというキャラクターの声を演じている。
時期的にはサンジの方が先であるために、
海賊役としては一気に料理長から船長へと昇格したことになった。




 
−FINAL FANTASY

監督:坂口博信
製作:坂口博信、会田純、クリス・リー

2001年に公開されたCGアニメ映画。
テレビゲーム『ファイナルファンタジー』を元にしているが、
ストーリーは映画オリジナルであり、テレビゲームを映画化したものではない。
2001年6月に公開された米国では、不入りの為に公開は数日〜数週間で打ち切られた。
制作費1億3700万ドル(157億円)に対して全米での興行収入は3200万ドルであり、
これは興行として見た場合、完全な失敗である。
この記録的大不振は、ギネスブックにも載ってしまう程であった。
米国から3か月遅れで公開された日本においても、
米国での不振が伝わり失敗作であるという風評が広まっていた。
米国公開の翌月に、スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』が公開され、
後に上映期間が大幅に延長されるほどの空前のヒットとなっていた。
テレビによる広報活動のメイン媒体が日本テレビだった。
しかし当然ながら『ファイナルファンタジー』よりも、
同じグループである『千と千尋の神隠し』をプッシュしていた。
など、事前の広報活動が完全に失敗しており、米国同様に早々と打ち切られた。
これにより、スクウェアは130億円もの特別損失を計上し、経理面で窮地に陥った。
そのために、映画事業からは撤退、他にもテレビアニメ
『FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜』の
打ち切りを余儀なくされた。
さらにはソニー・コンピュータエンタテインメント等からの
資本参加を余儀なくされる事態になった。
なお一般には、スクウェア・エニックス発足時に、
エニックスがスクウェアを救済合併したという見方が強いが、
エニックスと合併した時点では、既に財務状況は回復している。

映画全体への批判としては、以下のような意見が主である。
・ファイナルファンタジーらしさがない
・従来の映画の持ち味や定石を無視した作り 
・ストーリーに問題がある
・ファイナルファンタジーを感じさせる曲が1曲もない

特にCGはさまざまな否定的意見が存在する。
実写に迫るリアルさなのだが、それらに対して以下のような批判がなされる。
・生物の質感があまり感じられない
・表情の変化に乏しい
実写ではないCG作品独自の魅力が見られず、実写に近いというだけで
CGと実写、双方の魅力を喪失してしまった。
ただし、CGに批判的意見を持つ人からも、
「メカなどの無機物の表現は実写以上」と評価されることは少なくない。
2003年に発表された『アニマトリックス』のエピソードの一つ
「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」は制作にスクウェアUSAのスタッフが関わり、
本作で培われたCG技術が投入された。
2005年に発売された映像作品、『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』には
「CGとしての美しさ」があるため、この作品を教訓とした作品だったともいえる。





 
−FINAL FANTASYZ

監督:野村哲也
コンポーザー:植松伸夫

2005年9月14日発売。
『ファイナルファンタジーVII』の正統な続編だが、ゲームではなく映像作品である。
『FFVII』で主人公クラウドらが世界を救ってから2年後の世界を描いている。
2004年に未完成にも関わらずヴェネチア国際映画祭に招待され、
翌年には完成品としてノミネート。異例の2年間連続出場をはたした。
映画館での商業上映はないが、2005年9月10〜16日に
東京・名古屋・京都で無料招待制の上映会が行われた。
PSPの普及を狙い、主にUMD版をメインに販売され(実際にはDVDが大多数であったが)
発売日からすでに売り切れする店が続出した。
ハリウッド映画並の脅威の販売率を記録(発売初週の消化率は93.38%)。
発売翌週のオリコン週間DVDランキングでは1位『初回限定豪華パッケージ仕様』、
3位『アドベント ピーシーズ:リミテッド』、5位『通常版』と
トップ5に3種類同時ランクインした。ランクイン5週目で1位に返り咲き(通常版)
6週連続TOP5を記録した。
ちなみに、本作の発売前には映像ソフトとしては異例の発売日厳守のお願いが販売店側に流れていた。
発売1ヶ月で70万本を出荷し、好調な売上がスクウェア・エニックスの業績に貢献した。
2006年1月に、出荷本数100万本突破。
同年4月25日に米国で発売し、6月に欧州英語圏で累積出荷本数140万本を突破。

イメージソングは、氷室京介が1989年に発表した『CALLING』。
 15年以上も前の曲が使われた理由として、プロデューサーの野村哲也が氷室京介のファンで、
製作中にずっとこの曲がイメージとして頭にあった為実現した。

韓国の歌手IVYが発表したミュージック・ビデオが
『FFVII AC』に酷似しているとしてスクウェア・エニックスが
IVYの所属事務所ファントム・エンターテインメントに対するビデオの放映禁止の仮処分を申請。
2007年4月6日、ソウル中央地方裁判所はスク・エニの訴えを認める判断を下した。
ビデオの中では『FFVII AC』へのオマージュであると表示されているものの、
ダンサーが踊る場面を除き、登場人物・背景・ストーリー展開・画面構成などが
全体的に類似しており著作権を侵害していると認定された。





 
−新世紀エヴァンゲリオン

監督:庵野秀明
声優:緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子

1995年10月4日 - 1996年3月27日まで全26話にわたり
テレビ東京系列(TXN)で放送された連続テレビアニメ作品、
及びテレビシリーズの完結編であるアニメーション映画、また、それらを再構築したアニメ映画。
本作は、社会現象にまでなった、1990年代を代表するアニメ作品である。
蓄積された邦画や日本の特撮、アニメーションの技法を濃縮した作風に加え、
キャラクターの内的側面を表現するなど、斬新な演出が後続するアニメ作品に多大な影響を与えたことから、
『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』に続く第3次アニメ革命と言われる。
従来のロボットアニメが、玩具の売り上げのための販促としての性格を色濃く持っていたのに対し、
アニメ作品の映像ソフト自体に販売、購入価値を見出せる作風であり、
本作以後、「パッケージ性」と呼ばれるこの性格を強めたアニメ作品が急増した。
本作は、元々一つのメディアでしか表現されていなかった作品(原作)の商品広告を、
多数のメディアと組み合わせることによって、
小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽CD、映画、キャラクターグッズ販売などを通じて、
多方面に商品展開させ、各メディアの弱点を補う、通常「メディアミックス」と呼ばれる手法を、
同時期の『スレイヤーズシリーズ』『機動戦艦ナデシコ』と共に確立させた作品である。
この作品の成功はアニメブームに繋がり、放送後の1997年頃からは、
首都圏でテレビアニメが週約50本放送される空前のブームとなった。
本番組の深夜帯再放送における高視聴率をきっかけにアニメの深夜放送(いわゆる深夜アニメ)が
増加したことと合わせて、現在のアニメ放送体系を決定付けたと言える。
TVアニメにおける製作委員会方式の初期試用作品であり、その傑出した成功例である本作は、
現在主流となっている同製作体制を増加させる一因を担った。
本作品のファンは「あまりアニメを見ない若者」や
「心理学など現代社会の闇に関係されるものに興味を持った人たち」などにも広がり、
新聞や一般言論誌、思想誌、ワイドショー番組や『ザ・スクープ』のような
報道ドキュメンタリー番組等でも作品の内容が取り沙汰され、社会的影響力の検証が行われた。
2006年には文化庁メディア芸術祭の10周年記念企画として行われたアンケート
「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で、宮崎駿監督の劇場映画諸作品や
『機動戦士ガンダム』といった名作を抑えて第1位に選出され、根強い支持を示した。
その他、芸能界におけるファンも多い。

第弐拾五話と最終話の2話は一転、それまでのストーリーとは
断絶した主人公の内面世界の物語として描かれた 。エピローグについては賛否両論がある。
この最終2話については、主人公の内面を描いたTVシリーズに対し、
それと同時に外面で起こっていた事象を描いたリメイク版を、
翌1997年3月に劇場版『シト新生』として公開することがTVシリーズ終了後に発表された。
しかし、制作が公開日に間に合わず、リメイク版は完成した部分までの公開となった。
そのため、本来は「完全新作」となる予定だった7月公開の劇場版を、
完成した25話、26話リメイク版『THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』として制作。
この作品によって物語は完結したものの、そのエピローグに対して再び賛否両論がでる結果となった。
 
漫画版が連載10周年を迎えた翌2004年12月には、フィールズ及びビスティによりパチンコ機
「CR新世紀エヴァンゲリオン」が発表され、その世界観を使用した演出等において、
原作ファンのみならず、パチンコファンまでにも支持を得る大ヒット機種となり、
同時に新たなファン層を作るまでに至った。
その後、TVシリーズ放映開始10周年である2005年7月には「パチスロ機」が発表される。
また、エヴァ関連のCDアルバムやフィギュアなどのグッズが多く発売された。
なかでも10周年記念アルバム「DECADE」に収録された「残酷な天使のテーゼ」、
「魂のルフラン」は装いを新たに大胆にジャズアレンジが施されるなどしている。
そして、TVシリーズ放映終了10周年の2006年2月にはパチンコ機第2弾の「セカンドインパクト」が発表、
この年の夏から分冊百科『EVANGELION CHRONICLE』が刊行を開始した。
劇場版完結10周年の2007年2月にはパチンコエヴァ第3弾で
シリーズ最終章となる「奇跡の価値は」が発表され、
2月23日には日本郵政公社の特殊切手「アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ」第5集として
本作品の切手が発売された。7月にはパチスロ機第2弾「まごころを、君に」が発表。
9月1日にはヱヴァンゲリヲン新劇場版が封切られた。
さらに模型誌電撃ホビーマガジンにおいて、
公式アナザーストーリー「新世紀エヴァンゲリオン ANIMA」の連載が決定している。

〜オープニングアニメ〜
オープニングのBGMに同期したコンテ、特に「フラッシュカット」を多用した演出は、
当時としては画期的であり、非常に話題となった。
それに刺激を受けて多くのアニメで「部分的なフラッシュカット」が使用されるなど、
アニメ界に影響を与えた。この手法による演出は現在でも見られる。

〜サブタイトル〜
各話のサブタイトルは(第弐拾四話などを除き)、黒地に白の明朝体で表記されるシンプルなものである。
この画面内で文字列を直角に折り曲げる表示スタイルは映画監督の市川崑へのオマージュで、
サブタイトル自体にも過去の名作SFへのオマージュが散見される。
使用された書体はフォントワークス製のマティスEBである。
放映用のバージョンでは、ひらがなのタイトル表記がついていた。

〜アイキャッチ〜
Bパート開始のアイキャッチでは、英文のサブタイトルが表示される。
英語タイトルは、必ずしも日本語タイトルの直訳ではなく、各話の内容に準じたものになっている。

〜メディアによる違い〜
第弐拾壱話から第弐拾四話までについてはVHS・LD、旧DVD版では大幅な増補、修正が行なわれており、
話数表記は劇場版に合わせてDVDメニューやアフレコ台本ではアラビア数字となっている。
TVで放映された第弐拾壱話〜第弐拾四話はVHS、LD全巻購入者特典として配布された。
このため、TV放送(現在のCS放送やネット配信を含む)のみを視聴した者と、
レンタルビデオ等でのみ視聴した者の間で、
第弐拾壱話から第弐拾四話についての解釈に差が生じる状態が長年続いていたが、
2003年より発売・レンタルされているリニューアル版DVDによって、
オンエアフォーマット版とビデオフォーマット版の2つのフォーマットによる
第弐拾壱〜第弐拾四話を共に視聴することができるようになった。
ビデオフォーマット版の追加部分は設定や登場人物の描写をより詳しくしたものであり内容が豊富で、
オンエアフォーマット版は1回30分の枠に収まっているため、話のリズムやテンポがよい。

〜作画監督〜
下記のように10人の作画監督が参加しており、それぞれの個性が色濃く出ているため、
話数によってキャラクターの印象が大きく異なるのが特徴的である。
またグロス請け担当プロダクションの違いによる画風の差もあり、
スタジオジブリのスタッフが担当した第拾壱話は、
絵柄だけでなくキャラ描写や話の展開もどこかコミカルでポジティブなものになっている。

〜放映日〜
日付は、キー局における初回放送日
(テレビ愛知では当時別番組を放送していたため、平日朝の遅れ放送だった)。
なお、第拾四話のテレビ東京での放映分については、
1月3日という放送日の都合(テレビ東京が本来の放送時間に正月特番を放送した)により、
同日午前8時30分から放映された。

〜実写映画〜
2007年現在、米国での実写映画のプロジェクトが進行している。
制作は本作の英語版の配給を行ったADVフィルム、VFXは『ロード・オブ・ザ・リング』、
『キング・コング』を手がけたWETAデジタルが担当することが決定している。
WETAの手によるイメージイラストが公表されており、
原作のイメージを活かしつつ、独自の解釈を施したSF描写の評価は高い。
一方でイメージイラスト上での人物の描写には批判が多くされたが、
本作はあくまで実写映画であり、キャスティングは全く別の
コンセプトで行われることになるとプロデューサーサイドから説明がなされている。
また、主役となるパイロットには、成人した役者ではなく、
設定年齢に近い少年少女をあてる方針も発表されている。
監督・キャストなど詳細は2007年現在未定。
続報がないために企画が頓挫したという噂がしばしば流れるが、
プロデューサーは2007年に開かれたカナダのアニメイベントで、
現在も変わらずプロジェクトが進行中であり、2年以内にはこれを動かしたいということを明言している
。YouTubeにはファンの手による、比較的精巧に作られた架空の予告編がアップされているが、
マッドビデオであり、正規作品とは関係がないので、注意を要する。
なお、ガイナックスの発表ではハリウッド企画となっているが、
通常はハリウッド系の資本による製作をハリウッド映画と呼ぶので、
ハリウッド資本でないADV社の実写版は正確にはハリウッド映画とはならない。
「Development Hell(企画地獄)」の状態にあると懸念する声もあるが、
米国の実写企画には時間がかかるのが通常である。
ADVのプロデューサーでこの実写版映画の企画を担当するマット・グリーンフィールドによれば、
ジェームズ・キャメロンが手がけている『銃夢』の実写版は企画開始から9年経過しており、
『マッハGOGOGO』の最初の実写版脚本を読んだのは1984年の頃と語っている。

〜トリビア〜
・登場人物の名前は大日本帝国海軍の軍艦名からとられたものが多い。
(クラスメートの名前は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』からとられた)
・EVAの装甲でもある「拘束具」などは『バイオレンスジャック』から発想を得たと、庵野監督自身が語っている。
・コンピューター解析のシーンで表示された「601」という数値が解析不能を意味するというパターンは
「アンドロメダ病原体」の映画版が元ネタになっている。
・TVアニメ、及び劇場版の作中に、山崎豊子の長編小説『白い巨塔』の登場人物である
東教授と鵜飼教授らしき人物が放送で呼び出されるシーンがある。
第弐話「見知らぬ、天井」の開始から10分程経った場面、
「第一脳神経」の表示が出ている画面で、
「第一内科のウガイ先生、ウガイ先生、至急第一外科のアズマ先生までご連絡ください」
というアナウンスが流れている。
・2004年5月9日放送のNHKの番組『トップランナー』において、
庵野は『エヴァンゲリオン』制作の意図を語っている。
庵野は『スーパーロボット大戦』へのエヴァンゲリオン参戦を大いに喜び、
自らガンダム、マジンガーZ、ゲッターロボのイラストを描き下ろした色紙と
「ファンの一人として楽しみにしています。」というコメントをバンプレストに送り、
また「A.T.フィールドはスーパーロボットたちの必殺技で貫ける」
「エヴァンゲリオンの身長は40 - 200m」「エヴァンゲリオンは宇宙でも活動可」
などの設定もバンプレスト側に提出している。
また、『スーパーロボット大戦F』における
「戦いをためらうシンジがブライトに修正され、アムロに諭される」
というイベントは庵野の案である。
(このイベントではブライトに殴られたシンジが、
『父さんにもぶたれたこと無いのに!』と、かつてのアムロと同様の発言をしている。
その一方、『スーパーロボット大戦シリーズ』劇中でのエヴァの扱いは
他の『スパロボ』参戦作品との世界観を統一させるために
キャラの性格などが変更されてしまうことが多々あり、
エヴァ支持層から批判の的となっている部分もある。
しかし、『スパロボ』のプロデューサーとして知られる寺田貴信は雑誌のインタビューにて
「『スパロボ』でエヴァの魅力をすべて引き出すことは不可能」と語っていることからも、
そのことを『スパロボ』製作スタッフも十分理解しているようでもある。
・アーケードゲーム『pop'n music』(コナミ)にはジャンル名「エヴァ」で、
オープニングテーマの『残酷な天使のテーゼ』が収録されている。歌は高橋洋子本人による。 
・『キューティーハニー (映画)』のプロモーションで九州朝日放送ドォーモに庵野が出演した際、
インタビューの中で自らが監督した『式日』は、
「『エヴァンゲリオン劇場版』のその後の世界のようなもの」
「『式日』があってエヴァは完結した」とも発言している。
 
・ミュージシャンの大槻ケンヂはいち早くサブカル雑誌でエヴァを強く勧めるコラムを書いていたが
ブーム以前ということと、雑誌の内容とあまりにも乖離した文章だったため、反響を及ぼすには至らなかった。
・アーティストの宇多田ヒカルは週刊プレイボーイ誌上で本作への思いを述べたのが契機となって、
劇場版『序』の主題歌を提供している。
・女優の栗山千明は中学生時代に雑誌のグラビアで綾波レイのコスプレをしたのがきっかけで
本作を知りファンとなり、以後テレビや新聞・雑誌のインタビューでことある毎に本作について触れている。
・同じく女優の平田裕香もブログで本作に関して熱く友人と語り合ったなどと述べていた中、
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のアフレコ現場で渚カヲル役の石田彰とほぼ毎回共演することになったが、
「未だに顔が見れない、目が合わせられない、あまり話せない」などと雑誌のインタビューで述べている。
・タレントの中川翔子や加藤夏希も本作の大ファンを公言しており、
近年のエヴァ関連の公式イベントにも積極的にゲスト参加している。
自身の髪型を活かし中川はアスカ、加藤はレイのコスプレをする事が多い。
・水川あさみがはねるのトびらに出演した際に、
塚地武雅によって裸の大将の打ち上げで「残酷な天使のテーゼ」を歌い
スタッフをドン引きさせたことを暴露された際、本作の大ファンだと述べていた。
・今田耕司や東野幸治もエヴァマニアを自称しており、当時は彼らに影響される形で
後輩芸人(よゐこ、岡村隆史ら)にもエヴァファンが続出したという。
なかでも宮迫博之、バッファロー吾郎、ケンドーコバヤシなどは特に精通しており、
トーク番組などで濃い話題をたびたび披露している。
・その他俳優の松田龍平や、ミュージシャンの藤原基央(BUMP OF CHICKEN)、
草g剛(SMAP)、SUGIZO(LUNA SEA)、hyde、tetsu、yukihiro(L'Arc〜en〜Ciel)がファンとして有名であり、
桜井和寿(Mr.Children)、稲葉浩志(B'z)も当時のファンクラブ会報誌にて本作について言及しているなど、
芸能人の多くにも認知されているとも言われている。
・米俳優のロビン・ウィリアムスもファンのひとり。
主演作『ストーカー』に出てきたエヴァフィギュアは私物だという。





−ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

監督:庵野秀明(総監督)、摩砂雪、鶴巻和哉
脚本:庵野秀明

1997年7月に公開された『THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に』以来、
約10年ぶりとなる新世紀エヴァンゲリオンの映画である。リメイクではない。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第一作として制作される本作は、
基本的にTVシリーズの第壱話〜第六話までのストーリーを踏襲する。
作画は全て新規に描き起こされ、TVシリーズの絵は1枚たりとも使用していない。
音声も基本的には撮り直しが行なわれ、ニュアンスが変わってる部分が多い。
また全編にわたってデジタル撮影や3DCGが使用されて映像の「再構築(REBUILD)」が行われている。
エヴァや使徒の形態・演出のリファインや、渚カヲルなど「人類補完計画」の核心に迫る要素が
早い段階で登場するなど、新たな設定や演出も導入されている。
本作は、2007年10月4日から10月12日まで9日間にわたって
韓国の釜山にて開催される第12回釜山国際映画祭(PIFF)の閉幕作として
10月12日の閉幕式を飾る予定である。
エンドクレジットの後に旧TV版予告パートを模した、次作『破』の予告編が入っている。
なお副題の「序」「破」「急」は古典芸能の雅楽の構成法として用いられる用語である。
公開2日の週末興行で観客動員数23万6158人、興行収入2億8000万円を記録、初登場1位となった。
公開館数84の映画が週末興行で1位を獲得するのは異例のことである。


〜旧世紀版との相違点等考察〜

エヴァ

■初号機
カラーリングと肩の形状、プログレッシブナイフが変更された。
対シャムシェル戦ではパレットライフルに代わり新デザインのガトリング砲を使用した。
ヤシマ作戦時には右肩にG型装備(自動照準装置)が追加され、
ポジトロンライフルのデザインも変更されている。
サキエルとの戦闘時、初号機の緑・オレンジのストライプ部分が夜光塗料風に発光している。
また戦闘後に頭部装甲が外れてエヴァの素顔が晒される場面が削られている。 
ネルフ本部が損傷を受けた際、動かないはずの初号機が自らシンジを庇う描写が削られた。

■零号機
カラーリングが変更された。
またヤシマ作戦で使用した盾はSSTOの底部を流用した物から
新デザインのエヴァ本体に近い意匠の物に変更された。

第5使徒(シャムシェル)襲来に備えた訓練では、
エヴァ自体でなく首周りのみを再現したシミュレーターが使用された。
「破」の予告編では弐号機・3号機・4号機のほか、旧世紀版とは異なる5号機・6号機が登場する。
6号機はパイロットとともに月より飛来するという。

使徒

新劇場版では14体(ゲンドウの台詞より)。
本作で登場する使徒はいずれも倒される際に破裂・溶解し血を噴き出すため、
血の雨とともに周囲は一面血の海となる。
コアを含め使徒の組織は一切消滅するが、シャムシエルの触手のみは後に残る。

■サキエル
本作では第4使徒(旧世紀版では第3使徒)である。
能力・形状ともほぼ変わらない。戦闘のあらすじもほぼ旧世紀版と同様。

■シャムシエル
本作では第5使徒(旧世紀版では第4使徒)である。
背面には旧版のガギエルのように、サキエルと同じ顔がついている。
攻撃に使うわけではないが、腹部の足を盛んに動かす。
なお、顔面に相当する部位にも短い触覚のような足が2脚みられる。
戦闘時のストーリーは旧世紀版とほぼ同様。
プログナイフでコアを破壊された後、2本の触手を残して消失した。
このため、戦闘後にリツコが遺骸を分析して使徒と人間、エヴァとの
遺伝子的類似性を指摘する場面は登場しない。ただしパターン分析は行われている。

■ラミエル
本作では第6使徒(旧世紀版では第5使徒)である。
ただし『第6の使徒』であるというようなセリフはない。
正八面体を基本とするが、攻撃時にはありとあらゆる形態(複雑で幾何学的な立体)に
目まぐるしく変化する(この際は中央にコアが見える)。
また、ジオフロントへの掘削攻撃に用いるドリルも正八面体の下部が伸びてドリルを形成する。
攻撃力は旧版より強化された模様で、連射などもできる。
ヤシマ作戦においては陽電子砲による1回目の狙撃で負傷する。
全身がウニのようなトゲトゲ状になり、血を噴き出して叫び声を上げるが致命傷とはならず反撃する。
しかし零号機の盾に阻まれ、陽電子砲による2射目で殲滅される。
なおその際にはジオフロントまで到達したドリル部も破裂しネルフ本部に血の雨を降らせた。

■リリス
ラミエル戦で攻撃を受け気弱になったシンジに対してミサトが
LE-EEE(扉にターミナルドグマとの表記)に連れて行って、リリスとして紹介した。
形態は旧世紀版とほぼ同様だが、仮面がサキエルなどに似たもので胸に傷があり、
ロンギヌスの槍の他にも小さな槍が多数刺さっている。

■タブリス(渚カヲル
ヤシマ作戦終了後、本作のクライマックスにおいて月面で目覚める。
現段階ではシンジと面識はないはずだが、彼はシンジの事を知っているようである。
なお、近くには旧世紀版のリリスのような物体が安置されている。

その他

・ネルフとゼーレのシンボルマークが変更になったほか(ネルフマークは三種を併用)
各種画面やゼーレのモノリスのデザインも変更になった。

・プロダクト・プレースメント広告として、実際にある企業と商品が登場する。
(キリンビール・キリンクラシックラガー、サッポロビール・エビスビール、ローソン、ピザハット、UCC缶コーヒー)
なお、キリンとサッポロはエンドロールにもパンフレットにも掲載されていない
サプライズスポンサーの可能性大。
(ユーシーシー上島珈琲、ローソン、ピザハットが冠スポンサー)

・冒頭で、日本近海も水が赤くなっている(旧版の南極海と同様)。

・キールらが補完委員会としてでなく、当初からゼーレとしてモノリスの姿で登場している。
また、ゼーレの人数が7名になっている。

・エヴァ初号機と使徒サキエルとの闘いが回想を挟まず時系列順に描かれている。

・サキエルとの戦闘後の時点で、ミサトがサードチルドレン(シンジ)召喚と
サキエル来襲とのタイミングの良さなどに疑念を持つ描写がある。

・シャムシエル戦後の家出の後、シンジがミサトに「エヴァに乗るかここを去るか自分で決めろ」と言われ、
旧版では一度ネルフを去ろうとしたのに対し、本作では自ら残留している。
他にも、旧版に比べてシンジの行動がより主体的になっている部分が多い。

・転校してきたシンジがエヴァパイロットと知ったクラスメイトが騒ぐ場面、
家出したシンジが野営中のケンスケと出会う場面、
ネルフを去ろうとするシンジをトウジ・ケンスケが見送る場面、
クラスメイトがヤシマ作戦に向かうエヴァ2体を見送る場面などが削られており、
代わりにシンジが学校でトウジを殴って和解する場面、
ヤシマ作戦に向かうシンジが二人の激励の伝言を聞く場面が加えられるなど、
シンジとクラスメイト達との絡みが大幅に簡略化されている。

・随所に虹の描写が見られる。

・キールのキー台詞「人類が滅んだのは今回で6度目だ」

・時に、西暦2015年のテロップがない。

・血まみれで倒壊したビル群の中に巨大な人型の白線がある。

・カヲルが赤い血の帯が付いた月らしき星で棺の中から目覚める。
 (旧劇場版で巨大綾波の血が月に血の帯をつけた事との関係は?)

・地上から見た月に赤い血の帯は見えない。
 (カヲルのいる月は別の宇宙の月?)

・人類補完計画が第27次中間報告になっている。
 (旧TVと映画は第17次中間報告)

・ミサトが二佐(アニメは一尉)である。

・リツコがミサト宅に食事に招かれる場面が削られ、
彼女とミサトがバーでシンジとゲンドウの関係について語る場面が加えられた。
(この際シンジとレイの新IDカードが託された)

・ゲンドウと冬月の会話で、シンジとレイの邂逅、
しいてはシンジの人生そのものが仕組まれた物である事が示唆されている。

・レイの登場シーンはほぼ旧作通りだが、零号機の再起動実験シーンが削られた。

・ミサト達がネルフ地下のリリスの存在を知っており、
ヤシマ作戦前にミサトがシンジにリリスを見せて、使徒到達の際は
ネルフ全員に自爆の覚悟がある事を示す場面が加えられている。

・本作時点でゲンドウがダミープラグに言及したり、ラストにタブリス(カヲル)が登場するなど、
旧版では後まで伏せられていた設定が大幅に早出しされている。

・最後の「破」の予告編では、新キャラクターとして眼鏡を掛けた少女の登場が示唆されている。





−ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

監督:庵野秀明(総監督)、摩砂雪、鶴巻和哉
脚本:庵野秀明

当初は2008年陽春の公開を予定していたが、その後2008年公開に改められ、2008年10月6日に
2009年初夏に公開予定であることが公式サイトで発表された。副題「YOU CAN (NOT) ADVANCE.」。
また同時に英語サブタイトルと、ティーザーポスターが公開された。
2009年2月20日に公開日が2009年6月27日であると正式発表された。
3月14日には第一弾前売券が発売され、第一ビジュアルポスターの掲示および配布、
公開劇場館における特報映像の上映が開始された。
このポスターにおいて旧作でのもう1人のヒロイン・アスカが式波・アスカ・ラングレーと
名前を変えて『破』に登場することが判明した。
4月18日には第二弾前売券が発売され、同日に発行されたEVA-EXTRA第1号では、
新ヒロイン「マリ」のフルネームが真希波・マリ・イラストリアスであること、
およびその担当声優として「坂本真綾」であることが発表された。
4月25日には第二ビジュアルポスターの掲示および配布、公開劇場館における予告映像の上映が開始された。
5月16日には第三弾前売券が発売され、同日に発行されたEVA-EXTRA第2号では、
主題歌を前作『序』に引き続き宇多田ヒカルが担当することが発表された。
「序」に比べ、公開前「破」の情報は殆ど明かされない厳戒態勢になった。
劇場パンフレットも、鑑賞前の閲覧を禁じた封印シールが貼られ、
更に核心カットの掲載ページは袋綴じになっているという徹底振りである。

前作『序』では、TVシリーズである『新世紀エヴァンゲリオン』第壱話から
第六話までのストーリーをほぼ踏襲していたのに対し、
本作よりTVシリーズ、旧劇場版には登場しない新たな登場人物、エヴァンゲリオン、使徒などが登場している。
新たな謎も加わり、『破』独自のストーリーを展開していく。
また、『序』では作画に関して、大半がTVシリーズから原画、タイムシート等の素材を使用していたのに対し、
本作ではほぼ全編にわたって完全新規に描き下ろされている点も特徴として挙げられる。
そのため『序』では「リビルド」を強調していたのに対し、本作ではあまり使われていない。
 
初日公開館数は120館と多くはなかったが、前作の85館から大幅に増えており
インディーズ・単館系の映画作品の上映スクリーン数としては、比較的大規模なものとなっている。
メイン公開館の新宿ミラノ1では、初回上映日である6月27日の前日深夜から行列が作られた。
公開後2日間の週末興行成績も観客動員数35万4852人、興行収入は5億1218万200円を記録し、
『序』に引き続き大手配給会社による作品群をおさえて、週末興行ランキング初登場1位を達成している。
また公開同日に、宇多田ヒカルによる本作のテーマソング「Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-」の音楽配信も開始された。


〜旧世紀版との相違点等考察〜

エヴァ

TV版から引き続いて登場するEVAは初号機・零号機・2号機・3号機である。
前作「序」から形状・色彩変更がなされていないのは初号機のみであり、
零号機は改装を受け、2号機・3号機は新劇場版としては初登場。
完全新作のエヴァンゲリオンとして、仮設五号機とMark-6が登場する。

■汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 試験初号機
基本的な性能・外見は前作『序』のものを引き継ぐ。
長い1本の角(正確にはアンテナ)を持つ、双眼の機体。
塗装は紫色をベースに黄緑色のアクセントが入る。
第9使徒との戦闘でダミーシステムを起動した際、インテリアの後ろから専用のユニットと
アームがせり出し、パイロットの操作を物理的にロックするような描写が追加された。
しかし第10使徒戦ではダミーシステムを受け付けなくなっており、
その際のゲンドウの台詞より、本作においても碇ユイの魂がコアに取り込まれているものと思われる。
TV版と異なり、第10使徒戦での覚醒は、使徒に取り込まれたレイを救おうと願う
シンジの強大な意志が引き起こしたものとされており、この姿をリツコには
「ただ純粋に願いを叶える存在=神に近い存在」へと成り得たと説明されていた。
(旧劇場版ではアダムとの融合を果たしたリリスがそう呼ばれている)
この際、各部の蛍光グリーンで色彩された箇所が、赤熱化しているかのように赤く染まっている。
覚醒した初号機は、目から光線を放つなどの使徒そのものとも言える能力を
発揮しているほか(TV版ではこのような能力はない)、左腕の瞬時の復元、
近距離で放たれた第10使徒の光線全てをA.T.フィールドのような光のブロックに
包み込み反射させるなど、尋常ではない能力を発揮していた。
最終的に第10使徒を圧倒してレイを救い出し零号機のコアを取り込むも、
シンジの純粋な願いの強さと平行して2つのコアと第3の目を思わせる器官を発現し、
更に12枚の光の翼を持つ高エネルギー凝縮体へと進化しようとする。
結果、サードインパクトのトリガーとなりかけてしまうが、月より飛来した Mark.06(6号機)が放った槍でその動きを止める。
次回予告によると、レイとシンジを取り込んだままの状態で凍結されるという。

■汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 試作零号機(改)
単眼の、山吹色の機体。
他のエヴァと同じように肩のウェポンラックを装備し、
胸部装甲を2号機と同じ形状に変更する改装が行われた。
本体のカラーは序から変わっていない。
本作では左腕も(応急処置のため包帯を巻かれてはいるが)健在である。
N2爆弾は手で抱えられる小さなものではなくN2誘導弾に変更されており、これを右脇に抱えて第10使徒に特攻をかける。
TV版ではその後初号機が使徒を捕食したのに対し、今回は逆に零号機が使徒に捕食されてしまう。
これにより使徒の識別信号は零号機のものとなり、セントラルドグマの地下に仕掛けられた自爆システムが封殺されてしまう。

■汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 2号機(先行量産機)
四眼の、赤色をした機体。
TV版のものと比較すると、額の部分に小さな角飾りが追加され、下腕部や腹部などが白くペイントされている。
プログレッシブナイフと収納ラックの意匠が変更されており、
右肩もナイフ用ラックが装備されたため(旧世紀版ではニードルガンを装備)、ナイフの二刀流が可能になった。
本作では「空中挺進専用S型装備」を装着しての空中戦(第7使徒戦)が初の戦いとなった。
このとき、本編が初登場となるボウガンを使用している。
第7使徒戦、第8使徒戦ではアスカが搭乗するが、3号機が追加されてエヴァ4体が
日本のネルフ本部に集中したため、一国あたりのエヴァ保有数を3機までとする「バチカン条約」によって
2号機は一旦運用が凍結(コアを取り外した上で封印)されてしまう。
アスカが3号機の事件で重傷を負った後、第10使徒戦ではマリが搭乗した。
裏コード「ザ・ビースト」を入力することで、「獣化第2形態」(ビーストモード)が起動する。
このとき、身体各部の拘束具が弾け飛び、全身に打ち込まれたリミッターが強制排除される。
この形態は「ヒトを捨てた形態」と呼ばれ、獣の如き獰猛かつ醜悪な姿に変貌することで
真の力を発揮できるようになるが、パイロットにも相当な負担をかける。
第10使徒が展開した何層ものA.T.フィールドを突破し、零号機の突撃に際しては口で
A.T.フィールドを噛み千切って支援するなどの活躍を見せるが、一歩及ばなかった。

■汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 3号機
双眼の、紺色の機体。
眉間や膝の装甲などが赤茶色に、腹部などが白くペイントされている。
使徒に寄生される点についてはTV版と同様であるが、背中から新たな腕を2本生やす能力が追加された。
テストパイロットはトウジではなくアスカに変更されている。
回収されたパーツの一部については骨しか残らないほど、凄惨な状態になるまで破壊された。
この時、初号機が3号機のパーツの一部を食しているような描写がある。

■汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 次世代試験 4号機
アメリカで開発、試験中であった機体。稼働時間延長実験の失敗により爆発、消滅したとされる。
機体の外観等、詳細などは明らかにされていない。

■封印監視特化型限定兵器 人造人間エヴァンゲリオン 局地仕様 仮設5号機
先端にシールドマシンのような形状の走行ユニットを装備した4脚をもつ、暗緑色の機体。
操縦者は真希波・マリ・イラストリアス。
地下坑道などの変則的な地形を高速に移動することができるが、
加速減速性能には問題があるようで操縦者のマリはこれを「重い」と評価した。
肩のラックにパンタグラフを装備し、そこからアンビリカルケーブルを装着する
ソケットに通電用の配線が施されている。
坑道内の架線から電力を得ていたが、使徒に引きずられて外に出た際にバッテリー動力に切り替わった。
また、あくまで「仮設」のためか、義手側は強引にシンクロさせているらしく、パワー不足の問題がある。
前述の通り、ベタニアベースにおける第3使徒戦で自爆、使徒とともに「処理」された。

■EVANGELION Mark.06(6号機)
月面のタブハベースにて建造中(本作中盤の時点)であった、青色の機体。
頭部に、初号機のアンテナほどの大きさの角のような突起物をもつ。
6号機と呼称されるのは予告の中のみで、本作劇中では「マークシックス」と呼称。
ゲンドウと冬月の会話から、既存のエヴァとは違う建造方法で建造されていることが伺われる。
本作終盤で完成、渚カヲルが搭乗してネルフ本部上空に飛来。
レイとシンジを取り込みサードインパクトを起こしかけた初号機に対し槍状の武器を投擲し、その存在を封印する。

使徒

「第3新東京市」に来襲する謎の敵。
形状や能力はそれぞれ異なるが、必ず「コア」と呼ばれる部位があり
(通常は赤色の球体)、それを破壊されると活動を停止。
新劇場版では、その際に全身が血のような液体に変化する(形象崩壊)。
A.T.フィールドを持ち、エヴァンゲリオン以外の通常兵器はほとんど意味をなさない。
出現順に「第○使徒」あるいは「第○の使徒」と呼ばれる。
前作『序』の第6使徒出現時にゲンドウが「残り8体」と発言しているが、第3使徒と第6使徒を数に入れているのか不明である。

■第3の使徒
永久凍土から発掘され、北極基地で封印状態にあった(加持の言葉によれば『細かく切り刻まれていた』)使徒。
骸骨状の竜といったようなイメージの外見で、胸部にコアがある。
地下の「辺獄エリア」にて封印されていたが、エヴァ仮設5号機を引きずったまま地上に脱出。
5号機のマジックハンドと槍でコアにヒビを入れられ、組み付いた5号機の自爆によって殲滅された。
デザインは主に鬼頭莫宏による。

■第7の使徒
第3新東京市にほど近い太平洋の沿岸部に出現。
「玩具の水飲み鳥のみたい」な形状。
頂上部に時計を模したような顔があり、そこからシンメトリックなオブジェのような身体と
2本の非常に細長い脚をもち、足先にA.Tフィールドを張ることで水面を歩行できる。
無数のフィンを伸ばしてエヴァ2号機に攻撃をかけるが全てかいくぐられ、コアを蹴り砕かれて殲滅される。
TV版第八話の原画が紛失していたためシナリオごと新たに製作された。
デザインはコヤマシゲトと小松田大全による。

■第8の使徒
空から落下してくる使徒。
TV版の第10使徒と同じような性質を持つが、A.Tフィールドが光を通さぬほど強力である為、
遠目には「目のような模様が描かれた黒い球体」にしか見えない。
爆撃精度も精密度を増している。
真の姿(TV版第10使徒をブラッシュアップし、よりサイケデリックな彩色を施したような姿)を現した際は、
その姿が衛星軌道上からもハッキリと確認できるほど巨大な姿である。
エヴァ初号機に受け止められた際に、中からヒト型のものが現れ、
巨大な針を初号機の両掌に突き刺して撃退を試みる。
また、コアを別の部位に移動させる能力を持ち、2号機のナイフ攻撃をこの能力で一旦はかわす。
零号機が駆けつけ、コアを鷲掴みにして移動を妨害するが、両腕が焼け爛れるダメージを負った。
最後は2号機がナイフ2本をコアに突き立て、追い討ちに膝蹴りを食らわせてコアを破壊、殲滅される。
デザインは全体を前田真宏が、ヒト型の部分を本田雄が担当した。

■第9の使徒
エヴァ3号機に寄生していた使徒。
基本的な性質はTV版第13使徒と変わらないが、寄生された部位が青白く光るようになり、
背中から新たな腕が2本生える能力が付加されている。
また、寄生時のコクピット内の描写が新たに追加された。
エントリーが強制中止され、エヴァの奥へとアスカが引き込まれていくような描写となっている。

■第10の使徒
顔はTV版第14使徒のものを引き継ぐが、胴体は包帯のような布状の物質で構成されており、
自在に身体形状を変化させられる。
攻撃力・防御力共に大幅に増強されており、放つ光線はネルフ本部直上の特殊装甲24層を一撃で貫通。
A.Tフィールドは一層のみならず何層にも重ねて発生でき、厚みまでも自在にコントロールできる。
TV版ではエヴァ初号機に捕食される立場であったが、今回は逆にこの使徒が零号機とレイを捕食。
食う側と食われる側の立場が逆転したが、シンジの強大な意思により神格化を始めた初号機に撃破される。

前売券

■第一弾前売券
「アスカ」イラスト前売り鑑賞券。
BE@RBRICKの携帯ストラップ「アスカ」バージョン付き。
3月14日より全国の公開劇場窓口にて販売された。

■第二弾前売券
「レイ」イラスト前売り鑑賞券。
BE@RBRICKの携帯ストラップ「レイ」バージョン付き。
4月18日より全国の公開劇場窓口にて販売された。

■第三弾前売券
「マリ」イラスト前売り鑑賞券。
BE@RBRICKの携帯ストラップ「マリ」バージョン付き。
5月16日より全国の公開劇場窓口にて販売された。

アニメイト限定前売券

■クリアファイルセット付き前売り鑑賞券。
3月14日より全国アニメイト各店舗およびアニメイト通信販売にて販売された。

■公開カウントダウンカレンダー付き前売り鑑賞券。
4月18日より全国アニメイト各店舗およびアニメイト通信販売にて販売された。

■ストラップ付前売り鑑賞券。
5月16日より全国アニメイト各店舗およびアニメイト通信販売にて販売された。

ローソン限定前売券

ぷちえう゛ぁ2体セット付き前売り鑑賞券。
ペンペンのイラストをあしらったボールペン付き前売り鑑賞券。

通常前売券

3月14日より全国の公開劇場窓口にて販売された。

その他

・本編開始前のスタジオカラーのクレジット表示時に円谷プロダクション制作
『帰ってきたウルトラマン』の変身シーンの効果音が使用され、
ミサトの携帯の着信音も科学特捜隊本部の電話着信音が使われている。
庵野秀明総監督が敬愛する円谷プロ作品へのオマージュとみられ、
エンドロールにも円谷プロと『帰ってきたウルトラマン』が名を連ねる。
なお、庵野総監督はアマチュア時代に自主制作の特撮短編映画
「DAICON FILM 帰ってきたウルトラマン_MATアロー1号発進命令」を制作しており、
本人が監督兼ウルトラマン役として、全身ウルトラマンスーツに“仮面なしの素顔”のままで登場し、
“本物”と同様に怪獣と戦って必殺技の光線で勝利する、という極めてシュールな役処を演じている。
もっとも、同作品は制作面、撮影面とも極めて技術が高く、
本職の制作会社が作ったものと言っても遜色ない玄人裸足の出来栄えであった。
(当初は無許諾作品であったが、庵野総監督の活躍が知られるにつれて作品の知名度も上昇、
円谷プロダクションの許諾を得て2001年にGAINAXから期間限定でDVD化)

・使用されている音楽の中に庵野が監督したテレビアニメ『彼氏彼女の事情』で使用されている楽曲が登場する。
また同様に1979年の邦画『太陽を盗んだ男』(監督:長谷川和彦)のテーマ曲も使用されている。
ちなみにこの作品は、絵コンテで参加している樋口真嗣が以前より「自身の敬愛する作品である」と公言している。

・挿入歌として『今日の日はさようなら』、『翼をください』が使われており、
マリがエヴァ仮設5号機の操縦時に『三百六十五歩のマーチ』を口ずさんでいる。
この他にも劇中に数多くの昭和中期の楽曲が使用されている。

・過去作品のカットからの流用があり、全く関係のないシーンで用いられている。
TV版ではトウジに殴られた後うつろに空を見上げているシンジのシーンが、
本作ではマリがパラシュートで落下してくる際に屋上でたたずんでいるシンジとして使用されている。

・過去作品のカットのパロディと言えるシーンがあり、TV版および序でシンジが
入浴する際にペンペンと遭遇し、驚いてミサトの前に素っ裸で飛び出してくるシーンは、
本作ではシンジをアスカに置き換えて使用されており、コマ構成もほぼ同じとなっている。
(女の子ということもあって胸と股間が隠れるように演出されており、ビール缶が3本ピラミッド型に置かれている。)
 
・2009年6月11日から、財団法人箱根町観光協会がスタジオカラーおよびガイナックス監修のもと製作した、
観光パンフレット「ヱヴァンゲリヲン 箱根補完マップ」を配布している。
これは本作が「第3新東京市」となった箱根を舞台としている事から、アニメと現在の箱根を
対比させて掲載したマップで、町おこしも狙いとしたアニメとのタイアップとして行われた。
マップは1万枚が制作され、箱根の主要施設などで配布されている。

・本作の公開に合わせて、毎日コミュニケーションズのパソコン雑誌『Mac Fan』2009年8月号の表紙を、
iPodを持ったアスカとレイが飾った。

2009年4月1日のエイプリールフールではYahoo! JAPANとのコラボレーションでエヴァ実写化キャンペーンが行われた。

・前作『序』に引き続きUCCからヱヴァ缶の新シリーズが発売された。
全6種。
また、作中に「UCC」の自動販売機や商品が現実世界と同じデザインで頻繁に登場する。

・ローソンにおいて5月26日から6月8日までタイアップオリジナル商品が発売された。
なお、作中にローソンのコンビニが現実世界と同じデザインで登場する。

・同じく、ローソンにおいてカップラーメン「綾波レイのチャーシューぬきにんにくラーメン」
(製造元:東洋水産)、および「葛城ミサトのカレーラーメン」(製造元:エースコック)が
5月から6月までの完全限定商品としてそれぞれ発売された。

・ドコモよりSH-06Aをベースとした「ヱヴァンゲリヲンケータイ」
SH-06A NERV「NERV官給品仕様」が発売された。
本作品のなかでも、この端末が使用されている。
端末のデザインや劇中に登場する声優の着ボイスや、NERVロゴのホログラム、
キーの文字、サブディスプレイの表示色や時計フォント、官給品仕様のメニューや
マチキャラなどの内蔵コンテンツなども庵野秀明監督を含めスタッフにより監修されている。
予約開始日には全国各地のドコモショップに客が殺到し、これによってシステムに障害が発生したため、
ドコモは正確な予約数を把握できないまま予約受付を終了した。
このため当初は3万台の限定生産であったものが、全予約者に対応するため7500台の増産を行い、37500台の販売となった。




 
−大日本人

監督:松本人志
出演:松本人志、竹内力、UA

2007年6月2日公開の日本映画。配給は松竹。
松本人志の初監督作品で、主演も松本が務めている。
2005年12月13日から2006年8月29日まで撮影が行われ、
編集中の2007年1月25日、製作発表が行われた。
ストーリーや出演者などの情報は、製作発表では公開されなかったが、
その夜に収録されたラジオ番組・松本人志の放送室でキャストや撮影エピソードなどを語る。
第60回カンヌ国際映画祭での監督週間部門に正式招待作品として選出された。
松本は2007年6月1日の『笑っていいとも』(フジテレビ)の「テレフォンショッキング」に出演。
同番組への出演は14年ぶり、同コーナーへの出演は初めてであった。
久々の出演に緊張しながらも映画の制作秘話やカンヌ映画祭での裏話を語った。
その他、『さんまのまんま』など様々な番組に映画宣伝のためゲスト出演。
同じ事務所の先輩でありながら共演の機会が少ない明石家さんまとの貴重なツーショットが実現した。
普段は他人の番組へのゲスト出演の機会が少ない松本だが、
本人はむしろ乗り気で「宣伝を口実に色々な番組に出てやろうと思った」と語っている。
本作は、公開直後の土日2日間で動員15万6700人、興収2億2691万円を記録。
尚、初日の入りに関して松本監督は東銀座・東劇での舞台挨拶の席上、
「吉本(興業)のタダ券の力で、こんなにたくさん入ったと思う!」と
一部週刊誌で報道された内容を逆手に取って笑い飛ばした。
(作中での)大日本人のスポンサーが公開後立て続けに不祥事を起こしたことに対して、
松本は困惑しているとのコメントを残した。




 
−クライマーズ・ハイ

監督:原田眞人
出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子

2007年10月に製作が発表され、2008年7月5日公開。
原作は、横山秀夫による日本の小説。
NHKでテレビドラマ化され、東映・ギャガ・コミュニケーションズ共同配給で映画化された。
事故現場となった上野村において特別試写会がおこなわれ、多くの村民が鑑賞した。
 
〜トリビア〜
・北関東新聞社のビルは前橋市内の空きビルをそのまま利用したもので、社名ロゴが入った看板も掲げられた。
・北関東新聞社は群馬県を拠点とする架空の地方新聞社の設定だが、
実際に埼玉県さいたま市(旧岩槻市)に同名の会社が存在する。
月刊、季刊の情報誌発行がメインであり、日刊新聞の発行は行っていない。
劇中の北関東新聞社とたまたま同名であるだけで、モデルになった訳ではなく、設定に影響も及ぼしていない。
同社は別社名で1970年に設立され、1989年に現社名の株式会社北関東新聞社に
社名変更をしており、原作の「別冊文藝春秋」掲載よりも早い。
・再現された墜落事故現場は、群馬県高崎市近郊の倉渕ダム残土捨場の山林斜面に造られ、
機体残骸の位置も忠実に再現された。
・本作品は比較的忠実に1985年当時の時代考証されているが、若干当時には存在しない物や言葉が使用された箇所がある。
@背景の小物に時刻表があり、「JR」の文字が見える。しかし、国鉄が分割民営化しJRとなったのは1987年である。
A墜落現場を取材する報道陣がBETACAM-SP方式の一体型VCR(ソニー製BVV-5)を装着したカメラを使用しているカットがある。
しかし、BVV-5が発売されたのは事故後の1987年である。
当時はカメラとVCRが分離した形式での取材が多かったが、本作品ではそのシーンは無い。
また、BVV-5の一世代前に当たるBVV-1が報道現場で使われることも多い時代で、
劇中、比較的多く登場するテレビカメラマンが利用していたのも当機である。
B劇中に登場する自動車はおおむね舞台当時前後に発売された車種が多いが、
群馬県警のパトカーで走っていたトヨタ・クラウンは1991年発売のS140型である。





 
−サマーウォーズ

監督:細田守
出演:神木隆之介、桜庭ななみ

2009年8月1日公開。
インターネット上の仮想世界であらゆるサービスが利用可能になった時代に、
人工知能によって引き起こされた仮想世界の崩壊と現実世界の混乱、
さらにその人工知能と戦うある親族の絆を描いた作品。
キャッチコピーは、「つながりこそが、ボクらの武器」「これは新しい戦争だ」
2010年8月6日の『金曜ロードショー』での地上波初放送では、
データ放送中にシーン毎の解説や豆知識など番組に連動した文字情報を紹介する試みが行われた。
本作品で登場する仮想空間OZは、Twitterをはじめとする
ソーシャル・ネットワーキング・サービスとよく比較され、Twitter公式アカウントと連動して
作中で登場するこいこい(花札の遊び)のアプリケーションが公開されるなどした。
また、テレビ放送時には、作中での登場人物の行動・台詞になぞらえて
「あなたのアバターを貸してください」というツイートがTwitter上に書き込まれて拡散され、
最終的には3000人前後が参加する企画となった。





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